内容説明
なぜヒルコは消されてしまったのか?イザナギ・イザナミの第一子で、アマテラス・ツクヨミ・スサノヲの兄であるのに、なぜ障害をもって生まれ、葦船に乗せられ、棄てられたのか?海人族、姫姓、ヒルメ、エビス神、呉太白、ニウツ姫、アメノミナカヌシ、ニギハヤヒ、徐福伝説…そしてスサノヲからヒルコの正体に迫り、神武以前の建国神話を読み解く。
目次
まえがき ヒルコから始まる根源の系譜
第1章 流された神・ヒルコの謎―漂着神話に由来するエビスと隼人
第2章 太陽の化身・オオヒルメの謎―海人族が奉戴した八幡神の母
第3章 「丹」をつかさどる神・ワカヒルメの謎―銅鐸は紀氏一族の祭器か
第4章 北極星となった神・アメノミナカヌシの謎―呉太伯伝説は海を越えて
第5章 降臨する現人神・スサノヲの謎―渡来神話が示す歴史的事実
増補最終章 その後のヒルコ―「蓬〓山」をめざして
徐福と出会う旅 『決定版ヒルコ』のあとがきに代えて
著者等紹介
戸矢学[トヤマナブ]
1953年、埼玉県生まれ。國學院大学文学部神道学科卒。専門は、神道・陰陽道・地理風水・古代史研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホシ
16
イザナミ、イザナギの第一子でありながら不具に生まれ海に棄てられたいうヒルコ。異様な描写の神の正体を探り、神武以前の日本を読み解きます。著者曰く、中国・江南地域から半島伝いで出雲地方に渡来したグループ(A)と島伝いで南九州に渡来したグループ(B)がおり、ヤマト政権はAを服属させ、Bからは統治権を得たという筋書きが記紀から読み取れる。ヒルコはAで秦王朝で方士だった徐福が比定される。2025/01/27
fseigojp
5
関裕二さんもスサノオ、アマテラスになって途端に暴走・妄想。。。ましやヒルコ、ツクヨミにいたっては???2025/04/02
SOLVEIG
3
《ヒルコ》とは誰なのか?を追いかけてたはずが、気が付けば、アマテラスにスサノヲにオオモノヌシに……出るは出るは……。果ては始皇帝に徐福と!? 時々ぼんやり読み進めてしまってて何度も「んん?」ってなって、数ページ戻って……を繰り返し、読了後もまだ「で、どうなったんだっけ?」みたいなことになってる。 古事記に偏ってる自分としては日本書紀もちゃんと読まねばと改めて思った次第。先代旧事本紀についてもで著者の「ニギハヤヒと先代旧事本紀」読まにゃと。 にしても、読書のための読書のつもりだったのだが、嵌ったかも。2024/05/24
Shoichi Nemoto
0
全決見て読もうと思った。まさか日本人は死ぬと神になるとは。2024/12/02
陶子Ⅱ
0
難しかった。ヒルコの話しは、興味深い。倭人、卑弥呼を当て字の話しは、納得2024/05/25