内容説明
良き作家は正しき言葉を書くことを忘れてはならない。綺堂は江戸の言葉とどのように向き合ったのか?そして江戸から明治へ言葉はどう変化したのか?今も古びない創作論に、「半七捕物帳」の思い出、怪談奇譚、明治時代の寄席と芝居の記録などを収録した、綺堂の魅力満載のベストエッセイ集!『綺堂随筆 江戸のことば』新装改題。
目次
江戸のことば(戯曲と江戸の言葉;孝子貞女;劇の名称;言葉は正しく;喜劇時代;新浮世風呂;日記の一節;甲字楼夜話)
怪談奇譚(夢のお七;鯉;深川の老漁夫;怪談一夜草紙)
明治の寄席と芝居(寄席と芝居と;明治以後の黙阿弥翁;『三人吉三』雑感;竹本劇の人物研究)
創作の思い出(自作初演の思い出;「半七捕物帳」の思い出;半七紹介状;はなしの話;目黒の寺)
著者等紹介
岡本綺堂[オカモトキドウ]
1872年生まれ。本名敬二。旧御家人を父として東京に生まれる。東京府中学校卒業後、東京日日新聞に入社。記者のかたわら戯曲を書き、『修禅寺物語』『番町皿屋敷』などの名作を発表。捕物帳の嚆矢「半七捕物帳」シリーズで人気を博した。1939年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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