内容説明
東に頼朝、京に義仲、西に平家、天下は三分され、源氏の白旗が京都を埋め尽くす。後白河法皇から征夷将軍の院宣が頼朝に下り、義経が京を目指す。一方、義仲は追い詰められ、巴を東に逃したのちに最期を迎える。宇治川の先陣争い、ひよどり越え、熊谷直実と敦盛…琵琶の撥音もおのずと高まる、入魂の新訳。書き下ろし「後白河抄・三」収録。
著者等紹介
古川日出男[フルカワヒデオ]
1966年生まれ。98年『13』でデビュー。『アラビアの夜の種族』で日本推理作家協会賞、日本SF大賞、『LOVE』で三島賞、『女たち三百人の裏切りの書』で読売文学賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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読書家さん#u0oZqN
2
いよいよ平家滅亡の戦いが本格的になってきて見所が多い。多分この表紙になっている綺麗な人が女武者の巴だと思うけど、木曾義仲最期の時の巴の戦いが特に最高だった。出番は短かったけど印象に残るくらいとてもかっこ良い女性。2024/04/13
りんご
2
木曽義仲と義経との決戦。そして一の谷での源平の戦。読みどころ満載の第3巻。それにしても登場人物が多すぎて、よくわからないことも。。。2024/01/19
源次/びめいだー
1
面白いです。2024/03/23
mt
1
装丁が好き2024/03/19
ミヤ
1
平家もなかなかしぶとく抵抗を続け、まだまだ戦いは終わらない様子。また源氏も一枚岩とはいえず都で恣意的に振る舞う源義仲に対し、頼朝が討伐に乗り出す。馬鹿で粗暴なイメージの義仲だけどなかなかキャラが立っていて面白かった。 また義経も活躍している。町田康の『ギケイキ』ではその辺りが割愛されていて(オリジナルの義経記もそうなのだろうか?)気になっていたところなので読めて良かった。 源平それぞれに天皇を有し、源氏には後白河、平氏には三種の神器とそれぞれにアドバンテージがある。次巻が最後だが、どうなるか。2024/02/11