河出文庫<br> 星の旅

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河出文庫
星の旅

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309420165
  • NDC分類 443.04
  • Cコード C0144

内容説明

世界の国々の景色が違い、人々の表情が異なるように、見上げる星空にもそれぞれの美しさがある。北はモンゴルから南はニュージーランドまで、旅の思い出の中心には、星のまたたきと同じように、鮮烈に心に残る人々との出会いがあった。世界的天体写真家が、カメラをペンにかえて軽妙な筆致で描いた旅の風景、待望の復刊。

目次

パオの星―モンゴル
砂漠の金星食―ゴビ砂漠
ジンギス・カンの都カラコルム―モンゴル
初めての星々―ニュージーランド
さそり座とマオリ伝説―ニュージーランド
星のささやき―バイカル湖
巨石人と見る星空―イースター島
英語を勉強して日本へ―イースター島
星空の航海―ナホトカ航路
隕孔石カンパニー―アリゾナ
インデアン遺跡とかに星雲―アリゾナ
船上の日食観測―モーリタニア沖
星がこわい…―マラケシュ
イグアナの島から北極星を―ガラパゴス
月の神殿―リマ
きょしちょう座とナマケモノ座―アマゾン
逆さま星図―チリ
観光急ブレーキ車と野口英世―グアヤキル
川の中の天の川―アマゾン
太古の怪鳥?コンコルド―カナリア諸島
コニだめの上の展望会―グアム島
星空のブーメラン―オーストラリア
南十字と天の南極―グリーンアイランド
星のあやとり―ニューギニア
五匹のカメ―マディラ島

著者等紹介

藤井旭[フジイアキラ]
1941年、山口市生まれ。多摩美術大学を卒業後、福島県郡山市に移住。星仲間たちと那須高原の一角に白河天体観測所を、南半球のオーストラリアにチロ天文台をつくる。日本を代表する天体写真家として活躍し、海外のファンも多い。天文雑誌「星の手帖」の編集委員を務め、生涯にわたって星空を見る楽しさを広く伝え続けた。2022年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きょ

6
還暦で再就職し電車の待ち時間などで10分くらい本が読めるようになり、まず選んだのはこの本、ご存命のうちに藤井旭さんにもっと興味を持っていなかったことが悔やまれる。世界各地で星を見るという旅をして、その中でのエピソードが読みやすく楽しく味わいのある文章で綴られている。星空に縁のあることにも始めたので、いっそう身近だ。南半球では星座の見え方などが逆転するということも最近知った。日常の中でいろいろあっても、星や宇宙に思いを馳せると、自分なんてちっぽけなものだと無窮の時間を思うことができる。それできっとよいのだ。2024/06/13

みくに

2
わあ。そうか。表紙はカラーの星の写真だったんだなあ。中に写真がぽつぽつ載ってたけど全部白黒だったのが残念だった。綺麗な写真を見たければ写真集を買えという事だとも思ったけど、読み終わった後だと表紙が天の川だとわかって嬉しい。もう1冊読もうかな2023/11/22

tomatona

1
藤井旭さんの本は、図書館などにもたくさんあるが、実は読んだことがなかった。なんと面白くてステキな人なんでしょう!!星への情熱と、いろいろな人とのステキな関わりが書かれたこの本は名著だと思います!2024/08/10

Fumoh

1
星を見るため、世界中を旅する著者。その紀行エッセイです。手軽で、親しみの感じる文章ながら、各国の文化を肌に触れたような臨場感をもって伝えてくれる、いい紀行文となっています。星のことは詳しくないながら、著者の自然を愛する心に触れ、生活の中ですこし楽しみが増えた気がします。どこかに旅してみたくなる一冊。2023/12/09

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