河出文庫 古典新訳コレクション<br> 平家物語〈1〉

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河出文庫 古典新訳コレクション
平家物語〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 360p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309419985
  • NDC分類 913.434
  • Cコード C0193

内容説明

「祇園精舎の鐘の音を聞いてごらんなさい」。平安末期、武士初の太政大臣となった平清盛を中心に栄耀栄華を極める平家一門。後白河法皇の謀略を背景に、平家討伐の機運が高まる。三百人の禿髪、鹿谷の密議、俊寛の狂乱…。貴族、武士、大悪僧たちが入り乱れながら、時代の変革期の動乱・源平合戦の幕が開く!書き下ろし「後白河抄・一」収録。

目次

1の巻(祇園精舎―耳を用い、目を用い;殿上闇討―忠盛の未曾有の昇殿;鱸―躍り入った神恵;禿髪―三百人の童たち;吾身栄花―一門、頂点へ;祇王―女人往生の一~挿話;二代后―無理強いの入内劇;額打論―大悪僧たち登場する;清水寺炎上―そのとき六波羅は;東宮立―次なる天皇;殿下乗合―悪行の第一、ここに;鹿谷―身慄いの一夜へ;俊寛沙汰 鵜川軍―白山の悪僧たち;願立―山王権現悲しむ;御輿振―源氏の智将、頼政さる者;内裏炎上―大猿の夢)
2の巻(座主流―法皇嚇る、山門憤る;一行阿闍梨之沙汰―いかめ房の活躍;西光被斬―清盛ついに大立腹する;小教訓―重盛まずは諌める;少将乞請―舅の奔走;教訓状―重盛さらに諌める;烽火之沙汰―忠、孝;大納言流罪―翌る日からの成親;阿古屋之松―父との距離;大納言死去―その最期;徳大寺厳島詣―人の世渡り、さまざま;山門滅亡 堂衆合戦―寺々の趨勢ー;山門滅亡―寺々の趨勢二;善光寺炎上―寺々の趨勢三;康頼祝言―鬼界が島の熊野詣で;卒都婆流―〓字;蘇武―漢の将軍のこと)
3の巻(赦文―彗星現わる;足摺―俊寛半狂乱;御産―皇子お生まれに;公卿揃―もしや凶兆;大塔建立―警め付きの予言;頼豪―怨霊、その前例;少将都帰―二人のその後;有王―一人を尋ねて;僧都死去―一人の最期;〓―占いの申すところ;医師問答―その人臥し、そして;無文―重盛の夢見など;灯炉之沙汰―大念仏など;金渡―波涛を越える黄金など;法印問答―法皇の使者、静憲さる者;大臣流罪―師長の琵琶;行隆之沙汰―一夜にして;法皇被流―停められた院政;城南之離宮―冬深ける;後白河抄・ー)

著者等紹介

古川日出男[フルカワヒデオ]
1966年生まれ。98年『13』でデビュー。『アラビアの夜の種族』で日本推理作家協会賞、日本SF大賞、『LOVE』で三島賞、『女たち三百人の裏切りの書』で読売文学賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

巨峰

45
新訳とはいうものの癖があって、慣れるまでは読みづらさを感じました。巻三まで。わりと驚いたことに、鹿ケ谷の陰謀とその後始末を含めて、丁寧にえがかれています。院政停止まで含めて、まあ仕掛けた後白河法皇とその手の平で踊ってしまった入道清盛の姿が、透けるように描かれるのでした。2024/11/09

みつ

34
三種めの『平家物語』を読み始める。訳者によれば、「一文も訳し落とさなかった」、いわば忠実な訳ということで、これまでに読んだ吉川英治の『新・平家物語』と橋本治の『双調 平家物語』が多くを加えていた別の作品になっているのとは大きく異なる(特に橋本「作」は、最初の数行で紹介された事柄だけで数百ページに及ぶというもの)。元の本では保元・平治の乱も終わって平氏が政権を掌握する絶頂期で始まっている(ということは既に衰退の兆しを見せ始めている)というのが大きな違い。古川「訳」は、原文が飛躍する箇所を少し補い、琵琶➡️2024/08/16

こちょうのユメ

18
1巻目から平清盛が武家政権を確立し、強権的な支配をすでに行う様子を描いている。「入道相国」として独裁的にふるまい、陰謀やクーデターに関与した者たちへの残酷な処分や、愛人「祇王」を捨てて「仏御前」を新しい愛人にするなど、独裁者としての風景が描かれている。 また、延暦寺・三井寺・興福寺の争いや、後白河法皇との因縁、反平家勢力の策謀の動きもスリリングだ。平家ファミリーの中で、長男の重盛だけが清盛の暴走を抑えるまともな人物として描かれる。結局、これは多くの改作者により長年にわたって作られたフィクションなのだ。⤵2024/08/12

ねこさん

18
小学生の時にポプラ社版で読んだ平家物語、何度読んでも面白い。古川版は、原文に近づいて読んでいるような感覚。合戦シーンまではまだまだ。NHKで再放送中の人形劇とあわせて、平家物語の世界にどっぷり。場面場面で変化する様はさながらよどみに浮かぶ泡沫の・・・それは方丈記か。2024/07/11

やま

12
友人がお勧めしていたのがステルス状態になっていたか?平台にあったのを思わず購入。◇いやぁ面白いね。途中で訳が飛んでしまっているような気もするけど、こんな話だったんだということを理解できる良本。作者も言っているけど、平家物語っていろんな人が書き足していったんだ。

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