河出文庫<br> ダンテ『神曲』講義〈下〉

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河出文庫
ダンテ『神曲』講義〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 552p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784309419640
  • NDC分類 971
  • Cコード C0198

出版社内容情報

鼻持ちならない自信家にして、彫心鏤骨の苦心を重ねたダンテ。この偉大なる詩人の遺した世界の大古典を、もっとも読みやすい日本語訳テキストをもとに、詳細に読み解く。『神曲』が、いま生動する。

著者情報
1931年、東京生まれ。東京大学名誉教授。比較文化史家。著書に、『和魂洋才の系譜』『ダンテ「神曲」講義』他。訳書に、ダンテ『神曲』『新生』、ボッカッチョ『デカメロン』、小泉八雲『骨董・怪談』他。

内容説明

『神曲』の名訳者にして比較文化史の大家が導く、地獄・煉獄・天国をめぐる旅。ダンテは良心的な詩人だったのか。それとも私的な復讐を果たすために敵対する人物たちを地獄に堕とした、鼻持ちならない自信家だったのか。世界の大古典を、もっとも読みやすい日本語訳テキストをもとに詳細に読み解く。『神曲』が、いま生動する。

目次

第13回 聖職売買、汚職収賄
第14回 鬼どもの行状
第15回 異形の者
第16回 オデュセウスの詩
第17回 ダンテの自己中心的正義感
第18回 地中海世界と寛容の精神
第19回 氷の国、裏切の罪
第20回 地獄の底、煉獄到着
第21回 煉獄前地
第22回 『神曲』と複式夢幻能
第23回 七つの環道
第24回 地上楽園から天国へ
第25回 天国篇

著者等紹介

平川〓弘[ヒラカワスケヒロ]
1931年、東京生まれ。東京大学名誉教授。比較文化史家。フランス・イタリア・ドイツに留学し、北米・フランス・中国・台湾などで教壇に立つ。『小泉八雲 西洋脱出の夢』『東の橘西のオレンジ』でサントリー学芸賞、マンゾーニ『いいなづけ』の翻訳で読売文学賞、『ラフカディオ・ハーン 植民地化・キリスト教化・文明開化』で和辻哲郎文化賞、『アーサー・ウェイリー『源氏物語』の翻訳者』で日本エッセイスト・クラブ賞、『西洋人の神道観 日本人のアイデンティティーを求めて』で蓮如賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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KAZOO

94
平川先生の「神曲講義」を読んでいたのですが時間がかかりました。というのは、先生のご専門は比較文学論で、この本ではそこのところがかなり大きな部分を占めていて日本文学などを引用しておられます。平家物語や謡曲などが出てきて私は嫌いではないのですが、本来の「神曲」から外れるような気がします。私はドレの簡略版で「神曲」で梗概を知ることができました。2024/10/30

Francis

11
ダンテ「神曲」講義の下巻。地獄篇の解説が一番長いのはどうよ?といぶかる向きもあろうが、地獄篇が一番面白いのだから良いのでは。カトリックの私も天国篇はあまり面白くなかった。ダンテの鼻持ちならなさを批判する平川先生の言葉も適切。平川先生は斯様なダンテを持ち上げたがるキリスト教徒を批判しているのだが、平川先生に一言申し上げます。先生はキリスト教の一面しか見ておられません。ボッカッチョ的な寛容性もキリスト教は持っているのです。神様はダンテやボッカッチョが体現する人間の弱さをも愛しているのです(^-^)2024/04/07

misui

8
「世界文学」としての神曲には異議を唱えた上で、数十年来の翻訳者として読みのポイントを講義してくれる。煉獄・天国はさらっと見るだけですがつまらないところはつまらないという正直な口吻なので仕方ないでしょう。他の翻訳や研究なども同じ態度で参照していてある意味決定版といった趣です。文庫化ありがたい。2023/06/03

kumoi

4
地獄の第九の圏谷に到着したダンテと先達のウェルギリウスは、閻魔大王(?)に噛み砕かれているユダを見つける。煉獄に向かうためウェルギリウスはダンテを背負い、閻魔大王の毛を伝って下半身の方に下りていく。ちょうど臍のあたりでこれまで足を置いていた位置に頭を置いたウェルギリウスは、屈強な腕力で上っていくのであった。穴を抜け見渡すと、閻魔大王の両脚が地面から突き出ている。閻魔大王の臍は地球の中心に位置していたわけである。科学的精神と詩的熱情に充填された地獄編は、ダンテの面目躍如が輝く傑作である。2025/12/06

Fumoh

4
引き続き下巻も地獄篇を解説していきますが、驚くべきことに煉獄篇と天国篇はほとんど触れずに終わりました。これは平川氏も「面白くないから」と言っている通りで、読者の興味を惹かないからだろうと思います。平川氏の考えだとそれでいいんだと思いますが、やっぱり「浅く広く」の説明スタイルでは、その二篇は荷が重いということなんじゃないかと思います。わたしとしては深みのある説明を期待していましたが、結局なされなかった。もちろん評論として優れている部分もあります。……というか、語ること自体、そんなに無かったんじゃないかと2025/03/25

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