河出文庫<br> ばかもの

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ばかもの

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  • サイズ 文庫判/ページ数 208p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309419596
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

気ままな大学生ヒデと勝ち気な年上女性、額子。かつての無邪気な恋人たちは、深い喪失と絶望の果てに再会し、ようやく静謐な愛の世界に辿り着く。著者を代表する傑作恋愛長編。

著者情報
1966年東京都生まれ。「イッツ・オンリー・トーク」で文學界新人賞を受賞しデビュー。「袋小路の男」で川端賞、『海の仙人』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、「沖で待つ」で芥川賞、『薄情』で谷崎賞を受賞。

内容説明

気ままな大学生活を送るヒデは、勝気な年上の恋人・額子から突然の別れを告げられる。大学を卒業し就職したヒデは、次第にアルコールに依存するようになり、周囲から孤立。一方の額子は、不慮の事故で大怪我を負っていた。行き場のない思いを抱えながら、すべてを喪失したかつての恋人たち。長い歳月を経て再会したふたりに、静謐な時間が訪れる。

著者等紹介

絲山秋子[イトヤマアキコ]
1966年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、住宅設備機器メーカーに入社し、2001年まで営業職として勤務する。2003年「イッツ・オンリー・トーク」で文學界新人賞を受賞しデビュー。2004年「袋小路の男」で川端康成文学賞、2005年『海の仙人』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、2006年「沖で待つ」で芥川龍之介賞、2016年『薄情』で谷崎潤一郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

こうすけ

16
これはほんとぶち抜かれました。感情揺さぶられまくった。三人称と一人称の行ったり来たり。体洗うところ、震えました。あぁ額子。2025/07/16

sansirou

8
年上の額子と体を重ねるヒデ、ある日期に縛られ下半身を晒した状態で放置され振られる。その後、新しい彼女ができるが、アルコール依存症になり、全てが破綻する。それまで気にかけてくれた唯一の友人加藤、引きこもりになって新興宗教にハマったネユキ、それらにも見放され、ようやく入院治療を経て社会復帰する。その頃額子は、夫の運転するフォークリフトに挟まれ左手を失い、離婚して寒村へ引っ越す。二人はそこで再会し、新しい関係を作る。って感じかな。「想像上の人物」っていうのが謎ですね。2026/09/11

miu

8
ばかもの。この言葉の中にたくさんの感情が込められている。大学生が恋をし失いそしてアル中になり再生し。どうしようもないばかもの。だけど可愛らしくもあるばかもの。年上の額子とヒデは、身体の一部を失ったり人生の一部を失ったり、遠回りしてまたお互いに行き着く。我々はつくづくばかものだね、という言葉が聞こえてくる。2023/06/19

ひでお

4
学生時代に年上の女性に溺れ、社会人になって酒に溺れ、どうしようもない主人公が、再生の道をたどる物語。最近の絲山さんの作品には、目に見えない存在、がよく登場します。そういった超自然的な存在に助けられているように見えて、実はそれは自分のもうひとつの側面で、それを見つめることで別の自分を発見したりするのかなあと、思ったりしました。2026/07/17

こけこ

4
額子、キツいなあ。だからこそヒデはハマってしまうのかな。私は19歳の頃、付き合っていた彼氏を28歳の女性に取られてしまった。この小説のようにメロメロだったのだろうか?と昔の恋愛をちょっと思い出してしまった。2025/05/26

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