出版社内容情報
2011年初版の新装版。ベートーヴェン、ブラームス、ブルックナーなどの演奏論。巻末に『LP300選』に掲載されたレコード表に基づくCD一覧を増補。著者没後10年を期して。解説=片山杜秀。
著者情報
1913年生まれ。音楽評論家。文化勲章、大佛次郎賞、讀賣文学賞。『吉田秀和全集』他著書多数。
内容説明
パリで、ザルツブルクで、バイロイトで実演に接した思い出、エロイカ、第九、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲、ブラームスの第四、ブルックナーの第七、第八、レコードのフルトヴェングラー、丸山眞男との対談などなど、吉田秀和のフルトヴェングラー関連文全一冊・オリジナル文庫新装版。
目次
荘厳な熱狂―パリのフルトヴェングラー
フルトヴェングラーの思い出
フルトヴェングラー
フルトヴェングラーの至芸
未来を指さす音楽家、フルトヴェングラー
雑感―フルトヴェングラーのレコードから出発して
フルトヴェングラーの『エロイカ』
バイロイトの『第九』
シュナイダーハンとのベートーヴェン『ヴァイオリン協奏曲』
フルトヴェングラーのブラームス『交響曲第四番』
ブルックナーのシンフォニー『第七番』『第八番』
フルトヴェングラーのケース
芸術と政治 クルト・リース『フルトヴェングラー』をめぐって with 丸山眞男
著者等紹介
吉田秀和[ヨシダヒデカズ]
1913年、東京日本橋生まれ。音楽評論家。東京大学仏文科卒。戦後、評論活動を始め『主題と変奏』(1953年)で指導的地位を確立。48年、井口基成、斎藤秀雄らと「子供のための音楽教室」を創設し、後の桐朋学園音楽科設立に参加。57年、「二十世紀音楽研究所」を設立。75年、『吉田秀和全集』で大佛次郎賞、90年度朝日賞、『マネの肖像』で読売文学賞受賞。2006年、文化勲章受章。館長を務めた水戸芸術館開設を記念し吉田秀和賞が設けられている。著書多数。2012年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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