河出文庫<br> 汽車旅12カ月 (新装版)

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河出文庫
汽車旅12カ月 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309418612
  • NDC分類 686.21
  • Cコード C0126

出版社内容情報

1月から12月まで月ごとの楽しみ方を記した『時刻表2万キロ』『最長片道切符の旅』に続く刊行の、鉄道旅のバイブル。(新装版)

内容説明

車窓の風景は四季折々に装いを変えていく。春先や紅葉シーズンだけではなく、いつ旅に出ても、その時々にしか出会えない景色が車窓から広がる。雪景色を掻き分けていく冬もよし、旅行者が忌み嫌う梅雨だって悪くない。一月から十二月までその月ごとの旅の楽しみ方を記し、『時刻表2万キロ』『最長片道切符の旅』に続けて刊行された、汽車旅のバイブル。

目次

序章 遊びとしての汽車旅
1月 汽車旅出初式
2月 特急「出雲」と松葉ガニ
3月 新幹線16号車16B席と祖谷渓
4月 寝台電車と高千穂橋梁
5月 食堂車の怪と無人終着駅
6月 水蒸気と陸中鵜ノ巣断崖
7月 みどりの窓口とサロベツ原野
8月 循環急行と只見線全通の日
9月 夏の終りとSL列車「やまぐち」号
10月 紅葉団体列車と石北トンネル
11月 上越線と陰陽の境
12月 京都の漬物と九州の老人列車

著者等紹介

宮脇俊三[ミヤワキシュンゾウ]
1926年、埼玉県生まれ。東京大学西洋史学科卒業後、中央公論社に入社。出版部長、「中央公論」編集長等を経て、1978年に退社。同年に国鉄全線乗車記『時刻表2万キロ』を刊行し、日本ノンフィクション賞を受賞。2003年2月26日病没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

piro

33
1年を汽車旅で綴った宮脇版歳時記。汽車旅の良き時代が蘇ってくる愉しい一冊でした。旅の中で感じる季節の移ろいは普段の生活では感じられない特別なもの。単に列車に乗るだけの旅だと言いつつ、しっかりとその季節感を得て文章に著す宮脇さんの筆致が素晴らしい。刊行から50年近く経ち、廃線となった路線も多数。そんな中に辛うじて乗る事ができた路線もあり、当時の思い出が蘇ってきたのは何だか嬉しい。モーダルシフトや人口減少を受け地方の鉄道の経営は厳しさを増していますが、少しでも多く旅情を感じられる路線が存続して欲しいものです。2026/07/09

くろうさぎ

20
読み終わるのが何だかもの悲しくて随分と長い時間をかけて読みました。宮脇さんが汽車旅を愛している様子が随所で感じられて、しみじみと良かったです。知ってる路線が出てくると嬉しくなってワクワクして読んでしまうし、知らない土地のことも、そこを旅したみたいに楽しめました。2026/05/19

takeapple

8
1月から12月までの著者が実際に汽車で旅した経験から、どんな月なのかというエッセイ。国鉄完全乗車をするまでの汽車旅や最長一筆書きの旅などの時のことも触れられている。1970年代までの日本社会に状況をはじめ、国鉄の置かれている位置や、鉄道を国民がどうみていたかもわかる貴重な記録として読むこともできる。2026/06/06

アメヲトコ

8
単行本79年刊、新装版21年12月刊。宮脇氏3作目の待望の復刊です。季節ごとに変わる鉄道旅行の楽しみを歳事記形式で語ったエッセイ。ほかの本のような時系列的紀行と違い、さまざまな年代の旅が流れるように綴られるところが新鮮で、1作目『時刻表2万キロ』や2作目『最長片道切符の旅』のサイドストーリー的な挿話があるのも嬉しい。単行本収録時の書き下ろしという12月の章はとりわけ印象的です。それにしても各地のローカル線も食堂車も夜行列車も全国で健在であったというのは40数年の時の流れを感じます。2021/12/17

あかつや

7
月ごとに違う顔を見せる国鉄時代の鉄道旅行。筆者にとって鉄道はただ移動するためのものではなく旅の目的そのもの。だから普通の人が思う旅の目的地というのはこの人にとってはせいぜい折り返しの電車の接続地点でしかなく、とにかく目一杯旅程に鉄道での移動を詰め込んでいる。そんな旅なので基本は一人旅なんだけど、たまには道連れがいたりして、そういう時に物事の認識のズレが明確になる。社会性のないタイプのオタクではないので、もてなしの気持ちで緩い旅程を立てて観光に付き合ったりもするけど、それでも居心地が悪そうなのが面白い。2022/12/02

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