出版社内容情報
日本の新聞はなぜ政府の広報紙にすぎないのか? 権力との癒着を示す事件をもとに、権力の応援団と化す日本メディアの大罪を暴く。
内容説明
日本メディアはなぜ政府の“広報係”にすぎないのか?一般的にメディアは、権力の監視役だといわれる。しかし、日本では権力の一部に組み込まれている。官僚機構に網目のように張り巡らされた記者クラブ中心の報道は、権力側のプレスリリースを垂れ流すだけの存在となっている。メディアと権力の癒着を示す様々な事件をもとに、その正体を暴く。
目次
市民目線を欠く日本の報道
「公益にかなう報道」とは何か
「リーク依存型取材」の罪
無意味な特ダネ競争
内部告発冬の時代
番犬ジャーナリズムの重要性
蔓延する推定有罪報道
権力を守る匿名報道
顔の見えない捜査官・裁判官
抗議デモと権力取材
官報複合体支える記者クラブ
オフレコ記者懇談の罠
消費者の守護神
肉体労働者から知的労働者へ
1面トップ記事の条件
ピュリツァーへの回帰
エピローグ 私が日経新聞を辞めた理由
著者等紹介
牧野洋[マキノヨウ]
1960年東京生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、米コロンビア大学大学院ジャーナリズムスクール修了。1983年、日本経済新聞社入社。ニューヨーク特派員や「日経ビジネス」編集委員、本社編集委員などを歴任し、2007年に独立、執筆・翻訳活動に入る。早稲田大学大学院ジャーナリズムスクール非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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