出版社内容情報
『もぐら』の矢月秀作の新境地。稚拙な誘拐事件と思われた事案だったが…愚かな犯罪が、更なる巨悪を呼び寄せる驚愕のクライム小説。
内容説明
ベテラン刑事・野村は少女誘拐事案の捜査を任された。その手口から、当初は営利目的の稚拙な犯行と思われたが、犯人の意外な手口に捜査は難航。それでも、逮捕寸前まで追いつめたのだが、そこで犯人の足跡が忽然と消失。野村の脳裏に、ある事件との因縁が駆け巡る―愚かな犯罪は、更なる巨悪の序章に過ぎないのか?最後に笑うヤツはいったい…!?
著者等紹介
矢月秀作[ヤズキシュウサク]
1964年兵庫県生まれ。文芸編集者を経て、94年に『冗舌な死者』でデビュー。2012年、アクション警察小説「もぐら」シリーズ(中央公論新社)が文庫化されると累計110万部を超える大ヒット作に。人気シリーズ多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えみ
54
やっぱり単純な誘拐事件では終わらなかった。誘拐の目的も計画も、すべては真犯人の思いのまま。誰もが自分が犯人だと自覚する中で、本当の犯罪者だけが密かにほくそ笑む。情より金、清々しい悪人っぷりに正直どの登場人物よりもスマートだ。人生賭けるなら、このくらい大胆に機敏に、賢く、そして単純に行わなければならない。人生やり直すために誘拐事件を決行した若者三人組が誘拐したのは、ベテラン刑事がかつてある犯罪で目を付けた容疑者の娘だった。この誘拐、何かある!?誘拐の誘拐発生か?突然湧き上がる暴力と真犯人の気配に啞然とする。2022/08/06
ドットジェピー
5
面白かったです2021/10/08
chikap610
3
うん、面白かった。いつもとは違った味付けで良かったよ。 禿げ先生は、時代と言うか世代と言うか世の中と言うかホント上手に描くよね。激しい内容なんだけど感情移入しやすいんだよなぁ。2021/07/17
ベリー
1
⭐️⭐️⭐️2021/07/03
万論
1
うーん、どうだろう。スッキリ度が足りないかな。あと、ワクワク感も。D1ぐらい跳んでいてもよかったのに。2021/06/26