出版社内容情報
詩人たちが集い、活き活きと躍動していた1950年?60年代。日本の詩壇を彩った詩人たちの素顔を描く名著! 文庫版書下し収録。
内容説明
詩人が生きて動いている!鮎川信夫、谷川雁、田村隆一、長谷川龍生…。若き才能あふれる詩人たちが、夜な夜な酒を酌み交わし、議論し、いきいきと躍動していた一九五〇年から六〇年代。戦後の詩壇を鮮やかに彩った詩人たちの、知られざる素顔を描く記念碑的名著!文庫版書き下ろし収録。
目次
1 詩人が生きてうごいている
2 「現代詩」の会
3 “〓月堂”の仲間たち
4 編集者になっても
5 ばらあら ばらあ
6 時は過ぎて
著者等紹介
三木卓[ミキタク]
1935年、東京生まれ。早稲田大学文学部卒業。67年『東京午前三時』でH氏賞、73年「鶸」で芥川賞、97年『路地』で谷崎潤一郎賞、2000年『裸足と貝殻』で読売文学賞、06年『北原白秋』で毎日芸術賞、藤村記念歴程賞、蓮如賞を受賞。07年、日本芸術院賞・恩賜賞受賞。13年『K』で伊藤整文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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憲法記念日そっくりおじさん・寺9条
73
私がよく行く尾道の古本屋、弐拾dBの藤井さんが、本の雑誌の別冊『おすすめ文庫王国2021』で、詩にまつわる文庫をおすすめしている。良い一文なので読んで欲しい。詩を愛する藤井さんの影響もあり、今年出たこの文庫を読んでみた。思えば私は詩人たちの事をよく知らない。著者は小谷野敦が『本当に偉いのか』(新潮新書)で「ノーベル賞を取ってもおかしくない」と讃える三木卓である。思えば三木卓の本を読むのは初めてなのだが、現在八十代半ばの三木さんは文庫化に当たり詩人数人分の加筆をしているのだ。文も達者である事に驚く。つづく。2020/12/17
岡部淳太郎
1
巻末の小池雅代さんの解説がシンプルに本書の特徴を語っている。日本の現代詩、戦後詩というものに関心を持つなら読んでおいた方がいい。個人的には左翼系詩人としてあまり関心を持っていなかった関根弘の壮絶な生活に身をつまされる思いがあった。詩人はみんな懸命に生きていたんだなと。2020/12/05
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