出版社内容情報
詩人である著者が百首すべてに現代詩訳を付けた、画期的な百人一首入門書。作者の想いや背景を解説で紹介しながら、心をで味わう百人一首を提案。苦手な和歌も、この本でぐっと身近になる!
内容説明
三十一文字という小さな器からあふれでる、なんという思いの濃さ―。百首すべてに詩人ならではの訳詩を付け、深く、楽しく自由に誘う、新しい百人一首入門書。知っておきたい和歌の技巧などのコラムも入り、百人一首をぐっと身近に楽しむ一冊。
目次
第1章 百人一首を読もう!(秋の田の かりほの庵の とまをあらみ わがころもでは 露にぬれつつ―天智天皇;春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山―持統天皇 ほか)
第2章 百人一首の面白さ!(小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ―貞信公;みかの原 わきて流るる いづみ川 いつ見きとてか 恋しかるらむ―中納言兼輔 ほか)
第3章 百人一首の深み!(かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを―藤原実方朝臣;明けぬれば 暮るるものとは 知りながら なほ恨めしき 朝ぼらけかな―藤原道信朝臣 ほか)
第4章 百人一首の豊かさ!(わたの原 漕ぎ出でて見れば ひさかたの 雲居にまがふ 沖つ白波―法性寺入道前関白太政大臣;瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ―崇徳院 ほか)
著者等紹介
小池昌代[コイケマサヨ]
1959年、東京生まれ。詩人・作家。2000年『もっとも官能的な部屋』で高見順賞、10年『コルカタ』で萩原朔太郎賞を受賞。小説作品に『タタド』(07年表題作で川端康成文学賞受賞)、『たまもの』(14年泉鏡花文学賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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