出版社内容情報
学校のいじめをなくすため、大仏のマスクをかぶったヒーロー好き男子とひねくれ演劇部女子が立ち上がる?? 村田沙耶香さん絶賛!
内容説明
学校からいじめをなくすため、大仏のマスクをかぶり、休み時間ごとに、パフォーマンスショーを始めた新島英雄とその演出担当の佐古鈴。二人のアイデアは、たちまち生徒たちの心をつかみ、学校は平和になったかに見えた。だが転校してきた無愛想な美少女あかりが、新たないじめの標的になり…正義とは何かを問う、痛快学園小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
一笑
11
休み時間に運動場を舞台に見立ててヒーローショウをやると、学校でのいじめはなくなる。何故いじめがなくなるのか説明していくとちょっと複雑で、「風が吹くと桶屋が儲かる」的な発想を感じなくもなかった。『いじめは何故行われるのか』、『正しさは優しさや思いやりを奪う』、大きくはこの2点が大きな柱かなと感じた。本編147ページだから、さらっと読めてしまうけれど、今ひとつかな・・・? でもヒーローショウ、子供達が小さいときにはよく観に行ったなあ~。「さあみんな! 準備はいい?」「せーの」「がんばれーっ!」 2025/03/13
みっくん
5
ヒーロー物が好きな男子学生が演劇部で演出を担当している同級生の女の子のを巻き込んで学校内のいじめをなくすためにヒーローショー的な見せ物演出で何とかしようと立ち向かう学園もののストーリー。現代感覚的要素が適度に盛り込まれていて小気味よく読める作品でした。2019/09/13
だいゆー
3
(^^2019/06/20
runahi
3
いじめをなくすために休み時間ごとにパフォーマンスをしてみんなの目を引くというすごい作戦はとてもおもしろい。しかし、初めはわくわくして読んだのだが、それ以降の内容が今一つで尻すぼみ感が。「その後の演劇ショー」の短編も、読み進めるのにちょっと苦労するくらいの内容。★★☆☆☆2019/06/26
ぬ。
2
理想と綺麗事で語られる物語のようで、"こうあればいいな"という作者の願いが込められているんだろうと思う。軸がブレることなく一貫して行動し続ける英雄は確かにヒーローだったのかな。『どうぶつ物語』は読み続けるのがなかなか辛いけど、本編の最後にぼかされた2人の未来が、この短編の存在そのものによって語られるのが良い。2019/09/01