出版社内容情報
石ノ森がホスト役となって、小池一夫、藤子不二雄A、さいとう・たかを、手塚治虫という超豪華メンバーとともに語り合った対談集。
内容説明
石ノ森章太郎がホスト役となって、小池一夫、藤子不二雄A、さいとう・たかを、手塚治虫の超豪華メンバーとともに、マンガの過去・現在・未来を語り合う。平成が始まり、手塚治虫が亡くなった時代の節目に刊行された歴史的な対談集。「萬画宣言」が行われたエッセイマンガ『風のように…』を特別収録。
目次
プロローグ―石ノ森章太郎
1 「戦略」すべてのキャラクターはキングコングに通じる―小池一夫×石ノ森章太郎
2 「夢」マンガは時代のユートピアを描いてきた―藤子不二雄A×石ノ森章太郎
3 「欲望」マンガは無限に進化を続ける―さいとう・たかを×藤子不二雄A×石ノ森章太郎
4 「危機」現代マンガに試練の嵐を!―手塚治虫×石ノ森章太郎
エピローグ 「挑戦」マンガの未来のために―石ノ森章太郎
風のように… …背を走り過ぎた虫
著者等紹介
石ノ森章太郎[イシノモリショウタロウ]
1938年、宮城県生まれ。高校在学中の54年、「漫画少年」に『二級天使』を連載しデビュー。上京後、次々とヒット作を発表。89年、漫画の新しい呼び名「萬画」を提唱し「萬画宣言」を発表、自ら萬画家を名のる。98年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hanchyan@つまりはそういうことだ
46
本書の親本の刊行が平成元年なのだが、そうは思えないくらい、本書で語られる「漫画文化」に対する危機感は、こんにちなお切実なように思われる。往年のビッグネームが名を連ねる対談集だが、いわゆる「昔日のちょっとイイはなし」はほとんど出て来ず、出てきたとしても伝説級の逸話はむしろ、今後どうしていくか・どうあるべきかというテーマの材料に過ぎない、その意欲がすごい。そんな前向きなモチベーションにあって、手塚治虫のルサンチマンの根深さどす黒さに圧倒される。2019/05/02
gtn
34
著者の漫画や文章を読むと「巧者」という言葉が思い浮かぶ。しかし、案外「好み」とは結び付かない。デッサンの稚拙さを自認する藤子不二雄Aの作品に強く惹かれたりする。2020/10/31
akihiko810/アカウント移行中
32
石ノ森章太郎対談集。初刊単行本は1989年(2019年に文庫化)。対談相手は小池一夫、藤子A、さいとう・たかを、手塚。 印象度B+ さすが対談相手は豪華漫画人。 さいとうは「劇画は、「日活アクションのようだ」と言われてるけど、劇画の方が先」と明言してるね。以前、漫画研究家で漫画家のみなもと太郎が、漫画史の本で指摘してたことだけど。 あと、「ディズニー映画の、戦勝国のプロパガンダ性」に気づいて以降、手塚にはディズニーに対して愛憎混じった思いがあり、こき下ろしてたらしい。面白い対談集だった2023/09/01
阿部義彦
26
河出文庫出たばかりの新刊。河出文庫最近センス良いですね。文庫化にあたっての表紙も元本より優れてます。私の文庫購入率はちくまが圧倒的でしたが、ここに来てちくま文庫より河出文庫の購入率が逆転して、マイナンバーワン出版社かもしれないです。また内容がよいです、手塚治虫さんが亡くなる直前のインタビューもあるし、巻末にはビッグコミックに載せた、手塚治虫さんの追悼とトキワ荘での思い出、それには手塚さんが、石森さんの「ジュン」に嫉妬して感情的に悪口を言って後に謝りに来た劇的顛末まで書かれてます。是非買って損は無いです。2019/04/13
Bo-he-mian
21
石ノ森章太郎が、小池一夫、藤子不二雄A、さいとう・たかを、手塚治虫と、'88年=「昭和の終わり」に行った対談集。石ノ森の単独インタビューも掲載。「ストーリー漫画」の地平を切り拓いた漫画の第一人者たちが、苦労の時代を振り返りながら漫画の未来について語る。それは石ノ森が序文で「マンガは最早マンガとは称べないような、複雑で巨大な別の表現媒体に変貌している」と語るように、漫画が進む方向に対して抱いていた危惧や不安についての対談でもある。彼らが描こうとした「漫画」…片や大量消費物へ肥大してゆく「漫画」の未来を探る。2019/04/14
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