出版社内容情報
大学教授の片桐は、満開の桜の下で運命の少年と出会った。その美に惹かれる片桐の陶酔と狂気が織りなす、極上のゴシック・サスペンス
服部 まゆみ[ハットリマユミ]
著・文・その他
内容説明
画壇の若き俊才にして気鋭の美術評論家・片桐は、妻を亡くした春、満開の桜の下で精霊と見紛う少年と出会った―。その絶対の美を手に入れたいと願う彼の心は、少年と少年の家族の運命を破滅へと導く。逃れ得ぬ陶酔の迷宮に囚われた男の悲痛な狂気が織りなす、至極のゴシック・サスペンス。
著者等紹介
服部まゆみ[ハットリマユミ]
1948年、東京都生まれ。現代思潮社美学校を卒業後、加納光於のもとで銅版画を学ぶ。第10回日仏現代美術展にてビブリオティック・デ・ザール賞を受賞。87年、『時のアラベスク』で横溝正史賞を受賞し作家デビュー。2007年、肺癌のため永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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