出版社内容情報
変態度全開の超貴重作「盲獣」、耽美にして本格推理長篇代表作「陰獣」。一冊で大乱歩の究極の〈獣〉世界に耽溺。
江戸川 乱歩[エドガワ ランポ]
著・文・その他
内容説明
豊満な女体の感触にのみ情熱を注ぐ男は、次々にターゲットを地下室に引きずり込み、肉欲の限りを尽くす…その果てにあるものは!?/二転三転、虚と実の果てには!?脅迫する春泥(乱歩?)追う寒川(甲賀三郎?)変態エログロ異色作と妖美漂う本格探偵傑作、大乱歩の独擅場・ふたつの“獣”性が一冊で対決!
著者等紹介
江戸川乱歩[エドガワランポ]
1894年、三重県生まれ。探偵小説家。本名平井太郎。早大政経科卒業後、十数種の職業を転々、大正12年4月「二銭銅貨」を発表し、衝撃的デビューを果たす。代表作「パノラマ島奇譚」、「陰獣」、少年探偵団ものなどで圧倒的な人気を博し、一時代を築く。1956年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Katsuto Yoshinaga
9
久しぶりに、改めて、江戸川乱歩を読んでみた。盲獣は1931年、陰獣は1928年とそれぞれ約90年前の連載開始という古さながら、この読み易さは凄い。時代の描写、小道具や舞台の名称には若干知識を要すると思うが、60年代ぐらいまでの小説と大した違和感はないと思う。そしてエログロをが実に大らかにあっけらかんと描かれている。熟女女子会の面々が湯屋で三助にマッサージさせたり、海女が按摩をエロくからかったり、清楚と感じられる人妻が間男に乗馬鞭での打擲をせがんだり、いろんな規制で固められた現代よりよほど奔放な気がする。2019/04/25
歩
4
いや〜江戸川乱歩の世界ってグロテスクで恐ろしいんだけど、一度入り込んだら抜け出したくないんだよ。どんどん先が気になって読んでしまう。こちらの想像の斜め上をいってて、全く読めない展開で狂った世界にどっぷり浸かって楽しかった。2023/03/24
あんこ
4
私は「盲獣」の方が好き。ひどく不気味で怖いんだけど、なぜか惹かれてしまう。2019/02/24
あいちょ。
3
『人生で影響を受けた本100冊』登録。2020/03/19
平野
3
盲獣の方が個人的にはインパクト強かった。 「まじか」って、読みながら何回も言ってしまった(笑) 乱歩先生の作品に登場する人物は皆行動力がすごい。2019/01/09
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