出版社内容情報
生死を乗りこえ超然の高みに達した余を、小癪な若者が破滅の旅へ誘う。神の遣いか悪魔の遣いか。『どつぼ超然』続編となる傑作長篇。
内容説明
先生は人間からすればゴミクズですがミミズやミジンコからすれば神さまのような存在です―ひとりの小癪な若者の挑発が、絶海の孤島で死すら乗りこえ、超然の高みに達したはずの「余」を破滅の旅へと誘う。辿り着いた沖縄の荒野で再び死に直面し、いつしかボーカルとしてバンドに参加。これは神/悪魔の意志なのか?人間存在そのものと世界の深淵に迫る、『どつぼ超然』に続く傑作長篇。
著者等紹介
町田康[マチダコウ]
1962年、大阪府生まれ。97年『くっすん大黒』で野間文芸新人賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞、2000年「きれぎれ」で芥川賞、01年『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、02年「権現の踊り子」で川端康成文学賞、05年『告白』で谷崎潤一郎賞、08年『宿屋めぐり』で野間文芸賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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