河出文庫<br> 神聖受胎 (新装版)

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河出文庫
神聖受胎 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 267p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309415505
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

反社会、テロ、スキャンダル、ユートピアの恐怖と魅惑など、「サド裁判」当時に書かれた時評含みのエッセイ集。新装版で再登場。

内容説明

反社会、テロ、スキャンダル、ユートピアの恐怖と魅惑など、猥褻罪に問われた「サド裁判」当時に書かれた時評含みのエッセイ集。すでに一部の注目を集めはじめていた弱冠三十三歳の気鋭の評論家として、その真髄を示す評論集。時代は安保闘争直後の騒然とした雰囲気に包まれていた。後年とは異なり、時代と対峙する緊張をはらんだ批評が、随所に現れる。

目次

ユートピアの恐怖と魅惑
狂帝ヘリオガバルスあるいはデカダンスの一考察
テロオルについて
反社会性とは何か
危機と死の弁証法
ワイセツ妄想について
檻のなかのエロス
神聖受胎あるいはペシミストの精神
スリルの社会的効用についてあるいは偽強姦論
国語改革はエセ進歩主義である
生産性の倫理をぶちこわせ
恐怖の詩情
前衛とスキャンダル
仮面について―現代ミステリ映画論
「好色」と「エロティシズム」―西鶴と西欧文学
査証のない惑星
知性の血痕―ブルトンとトロツキー
十八世紀の暗黒小説
銅版画の天使・加納光於
燔祭の舞踏家・土方巽
「鉄の処女」―春日井建の歌
発禁よ、こんにちは―サドと私
裁判を前にして
第一回公判における意見陳述
不快指数八〇

著者等紹介

澁澤龍彦[シブサワタツヒコ]
1928‐1987年。本名・龍雄。東京都芝区高輪車町生まれ。東京府立第五中学校から旧制浦和高校理科甲類に進学。戦後1948年、東京大学文学部フランス文学科に入学、関心はシュルレアリスムからサドへ。1953年卒業の翌年、コクトー『大胯びらき』の翻訳を上梓。1960年、警視庁保安課は澁澤訳『悪徳の栄え』を発禁処分、最高検察庁は猥褻罪で澁澤・石井両氏を起訴、サド裁判始まる。1969年、有罪確定。1970年、初めてのヨーロッパ旅行。1987年8月5日、頸動脈破裂で死去。主要な著作『唐草物語』(泉鏡花賞)『高丘親王航海記』(読売文学賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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メタボン

31
☆☆☆ 数ある澁澤龍彦の著作の中でもかなり難解な内容で歯ごたえ十分。ただし私はもう少しやわなものを好む。泉鏡花の作品に出てくる「きやきや」という表現や、若くして果てたすさまじい帝王ヘリオガバルスに興味を抱いた。2022/09/13

algae

4
神聖受胎に関して、リヨンの司教イレネは「純潔な神はみずから純潔に造り給うた純潔な女陰を純潔に開かれた」と述べ、聖アンブロジウスは「聖母には腹門というものがあったから、女陰が塞がっていたにもかかわらず、キリストは支障なく体外に出ることができた」と述べた。というギャグみたいな神学論争ではく、サド裁判がメインの話。特別弁護人や弁護側証人が埴谷雄高、遠藤周作、大江健三郎等々と豪華すぎてチビりますわ。2017/11/03

よいおいこらしょ

3
国語問題やサド裁判など当時の社会的な問題が多く、思想書の側面が強かった。しかし、完全に思想書のみかと言われればそんなこともなく、「神聖受胎」の解釈は素晴らしかった。「狂王ヘリオガバルスあるいはデカダンスの一考察」は当時の宗教観と狂王の宗教的視点が纏められてあって、ローマ時代の宗教的土壌は極めて完成されたものだと思った。2020/12/28

湊-みなと-

3
己の教養不足であるのは承知の上だが、難しかった…とにかく難解だった。評論部分はさっぱりであった。しかしその中でも「暗黒とは人間と世界の深淵であり、わたしたちはこの深淵をのぞき見るとき、その無限の奥深さに眩暈をおぼえずにはいられないのである」という一文が印象に残った。エッセイ部分は相変わらずの軽快な文章でやはり澁澤氏の文体好きだな再認識。いずれサド作品を読んでみたい。あと星新一氏の「テレビ・ショー」も気になる。2018/10/03

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