河出文庫<br> どつぼ超然

個数:

河出文庫
どつぼ超然

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年06月21日 00時39分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309415345
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

余という一人称には、すべてを乗りこえている感じがある。これでいこう――超然者として「成長してゆく」余の姿を活写した傑作長編。

町田 康[マチダ コウ]
著・文・その他

内容説明

どうにも世間並に生きづらい男が、自らを「余」と称し、海辺の温泉地田宮の地で超然の三昧境を目指す。降りかかる人生の艱難辛苦。人間的弱さを克服し、成長する余の姿を活写する傑作長篇。

著者等紹介

町田康[マチダコウ]
1962年、大阪府生まれ。97年『くっすん大黒』で野間文芸新人賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞、2000年「きれぎれ」で芥川賞、01年『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、02年「権現の踊り子」で川端康成文学賞、05年『告白』で谷崎潤一郎賞、08年『宿屋めぐり』で野間文芸賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふう

79
何かを壊したい、何かから離れたい、何かを乗り越えたい、せめて気持ちの上では…。でも、そうやって超然と孤高に生きても、それが何なのと、長い長い思考と言葉のせめぎ合いの後に気づいた「余」。最後に余が持っていたものは、つまらない食料品がいっぱいつまったスーパーの袋だったという、言葉が軽く回っているようでけっこう重いものが迫ってくる作品でした。『空は鉛色。~ 大丈夫。余は元気だ。ただ過ぎていく一さいのなかで光を浴びて余はいつでも元気だ。』読み終えてわたしも思いました。どつぼにはまっていても、わたしも元気だと。2017/11/09

Mayuzumi

36
「田宮に住みたいと思った。理由なんてない」著者独自の境地と言うべき、小説ともエッセイともつかぬ、紀行文チックの散文集。語り手のぶつかる現実と、そこから生じ、いつも極度に肥大化してしまう己の思弁とのギャップが、持て余しぎみに語られるという、お馴染みの様式であるが、その繰り返される様式から、マガジン感覚に、自分だけのお気に入りのひとつを探し出す娯しびにこれは満ちている。例えば、カガエルステーションの謎。NO MUSIC, NO LIFEの解釈。Confusion will be my OHITASHI*。2017/06/19

Y2K☮

34
何ということでしょう。私小説と旅エッセイと抱腹絶倒な妄想がひとつのジャンルに。見間違い聞き間違い思い込みらしき経験を作品に昇華する技が誤読から発想をジャンプさせた唐十郎と重なる。結局、この普通九割特別一割が混ざり合ったカオスな日常こそ最高級の芸の素材なのだ。勿体ぶった取材など要らん。読みたいものを読み、行きたい所に行き、やりたい事をする。それが結果的に取材。そもそも大事なのは素材の質ではなく、調理して転生させる腕。そんなの芸術じゃねえ? どっちでもいい。お金を出して読む人が決めるべし。ほほほ、これ傑作だ。2019/08/29

chanvesa

23
特に主題があるのかないのかよくわからないまま、堅苦しいような面白い文章が続く。読んでて笑ってしまう箇所もたくさん。実験小説みたいな感じか。ふれあい祭に来ている親子の竹とんぼをめぐる会話が好き。2018/02/03

chie

20
積読本だったけれど、今のコロナ禍の世の中とタイトルが結びついてしまって、読む気になった。町田康さんは、心に浮かぶ見えない敵(?)を掬い取る名人だと思う。その獲物に対しての私論=妄想の入り混じった分析がえんえんと繰り広げられる様が、まさにどつぼ。そしてその論には、あくまで自意識の中の論なのだという謙虚さが含まれている様にも思えた。2021/01/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11910678
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品