出版社内容情報
生前に売れた絵はたった一点だけ……黙殺された作品が、今日なぜ名画になったのか? 現代絵画の創始者ゴッホがわかる画期的鑑賞術。
西岡 文彦[ニシオカ フミヒコ]
1952年生まれ。多摩美術大学教授。伝統版画技法「合羽刷」の数少ない継承者。著書に『名画の暗号』『絶頂美術館』など多数。「日曜美術館」「世界一受けたい授業」など美術関連番組も多数、企画・出演。
内容説明
自ら命を絶つまでのわずか十年の画家人生で二千点以上の絵を描いたゴッホ。だが生前に売れた作品はたった一点のみだった…悲劇の画家がひまわりに究極の黄色を求めた理由、白の絵の具に込めた秘密、渦巻くタッチの謎など、画期的視点から現代絵画の創始者であるゴッホを徹底鑑賞。他にも浮世絵に憧れ、南仏を日本と思い込んだ理由、ゴーギャンとの愛憎と耳切り事件の真相など、驚きの発見が満載!ゴッホの絵と人生のすべてがわかる決定版。
目次
はじめに ゴッホの謎を解く
ゴッホは、なぜ売れなかったのか―斬新な画風が嫌悪された理由
ゴッホは、なぜ画家になったのか―絶望した牧師の息子が絵画を志した理由
ゴッホは、なぜひまわりを描いたのか―ゴーギャンにこの絵が捧げられた理由
ゴッホは、なぜアルルを日本と思ったのか―南仏に絵画の未来を見出した理由
ゴッホは、なぜ浮世絵に熱中したのか―日本が画家の理想郷に思えた理由
ゴッホは、なぜ急いで描こうとしたのか―油彩に不向きな早描きをした理由
黄色い狂気―ゴッホは、なぜ究極の黄色を求めたか
白い秘密―ゴッホは、なぜ大量の白を必要としたのか
アルルの寝室―日本人の買ったゴッホがオルセーにある理由
ゴッホは、なぜ耳を切ったのか―アルルが悲劇の舞台となった理由
ゴッホは、なぜ麦畑を描いたのか―みずから命を絶たなくてはならなかった理由
ゴッホは、なぜ愛されるのか―画家の魂が安息の地を得た理由
著者等紹介
西岡文彦[ニシオカフミヒコ]
1952年生まれ。多摩美術大学教授。版画家。柳宗悦門下の森義利に入門、伝統版画技法の継承者となる。ユニークな著作よって、名画の謎解きブームを引き起こし、今日の美術書や美術番組のスタンダードを確立した第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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