河出文庫
私のインタヴュー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 231p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309414140
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

若き著者が女優という立場を越え、社会の下積み、陰の場所で懸命に働く女性たちに真摯に耳を傾けた稀有な書。貴重な時代の証言でもあ

【著者紹介】
1924年生まれ。日本を代表する名女優であり、歌手、エッセイスト。著書に『私の渡世日記』など。

内容説明

芸者さん、女中さん、灯台守の女性、サーカスの女性、ニコヨンさん…。彼女達に会いたいと願う女優がどれだけいただろう?「個人の私に女優の私をしたがえてゆけるようになりたい」、女優であるより人間であることを何より大切にした一人の女、高峰秀子が12組の下積みに生きる女性たちと真摯に向き合った心の記録。

目次

アメリカから帰った原爆乙女
芸者さん
「親探し運動」で再会した親子
産児調節運動者
希交会の女中さん
灯台を守る人たち
街の美容師さん
撮影所の裏方さん
セールスウーマン
サーカスの女性たち
ニコヨンさん
日本を碧い眼でみる

著者等紹介

高峰秀子[タカミネヒデコ]
1924年生まれ。女優、エッセイスト。五歳の時、松竹映画「母」で子役デビュー。『わたしの渡世日記』(日本エッセイスト・クラブ賞受賞)。夫は脚本家で映画監督の松山善三。2010年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Sumiyuki

3
1956年から1957年にかけて、著者が市井の人々へインタヴューしたまとめ。世の女どもよ、著者の爪の垢でも煎じて飲みたまえ、と微かに聞こえるくらいの、それはそれは小さな声が思わず漏れてしまうほど、素敵な方。八年後に帰ってきた迷子、女中さん、避妊しない男ども、灯台守、ニコヨンさん等。当時の世相が伝わってくる。@河原の小石は、波に洗われ、もまれ、転がされてまァるくなったのかも知れません。この人たちに比べたら、私などまだまだとんがったコンペイトウのようなものなんだナと思って、恥かしい思いがしました。2018/11/04

まかあい

2
私の祖母世代になるのですが、しっくりきます。2016/04/27

amnioticfluid

1
高峰秀子という女優が自分と違う経験や職業を持つ人々に体当たりでインタビューした本。女中さん、産児調節教育者、灯台守、ニコヨンさん、芸者さん、子探し運動で再会した親子など。。日頃「現代の女性のmobilityは果たして向上・拡大したか?」という悩み(というか答えはどうやら出ていて、日本においては、向上も糞もなくより私たちは身を縮めて生きている)を抱える自分にとっては、繰り返し戻って行きたい本。自分も人に沢山インタビューをして(人の話をちゃんと聞きながら)どうにかこうにか深く、死ぬまで生きたいものだ。2016/04/26

きょうたん

1
子供が多すぎた時代の産児調節の話、灯台守と、女中さん、ニコヨンさんとの話など。2016/04/21

まみっち

1
大女優による“普通の世界”で生きている“真っ当な人達”12組へのインタヴュー集。昭和と言うよりも戦後の日本がつまっている。知らない言葉もちらほら…恐ろしさすら感じてしまったところもあった。2016/03/17

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