出版社内容情報
「世界文学全集」を個人編集した著者の人気コラムを完全収録。ケルアックから石牟礼道子まで、新しい名作を紹介する最良の文学案内。
【著者紹介】
1945年帯広生まれ。88年「スティル・ライフ」で芥川賞受賞。おもな小説に『マシアス・ギリの失脚』(谷崎潤一郎賞)、『花を運ぶ妹』(毎日出版文化賞)、『カデナ』など。エッセイに『終わりと始まり』など。
内容説明
旅、辺境、女性、戦争…。自身で編んだ「世界文学全集」を入口として新たな傑作を縦横無尽に語りつくす。ケルアック『オン・ザ・ロード』、バルガス=リョサ『楽園への道』、ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』から、チャトウィン『パタゴニア』、グラス『ブリキの太鼓』、石牟礼道子『苦海浄土』まで。「いま」を読み解く最良の文学案内。
目次
ケルアック『オン・ザ・ロード』
バルガス=リョサ『楽園への道』
クンデラ『存在の耐えられない軽さ』
サガン『悲しみよ こんにちは』/デュラス『太平洋の防波堤』『愛人 ラマン』
ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』
フォースター『ハワーズ・エンド』
ディネセン『アフリカの日々』/チュツオーラ『やし酒飲み』
フォークナー『アブサロム、アブサロム!』
残雪『暗夜』/バオ・ニン『戦争の悲しみ』
クッツェー『鉄の時代』
モランテ『アルトゥーロの島』/ギンズブルグ『モンテ・フェルモの丘の家』
ニザン『アデン、アラビア』/ルオー『名誉の戦場』
ウルフ『灯台へ』/リース『サルガッソーの広い海』
カフカ『失踪者』/ヴォルフ『カッサンドラ』
アジェンデ『精霊たちの家』
トゥルニエ『フライデーあるいは太平洋の冥界』/ル・クレジオ『黄金探索者』
エリアーデ『マイトレイ』/モラヴィア『軽蔑』
チャトウィン『パタゴニア』/フエンテス『老いぼれグリンゴ』
アップダイク『クーデタ』
マッカーシー『アメリカの鳥』
キシュ『庭、灰』
カルヴィーノ『見えない都市』
ピンチョン『ヴァインランド』
バース『旅路の果て』
フィッツジェラルド『クレート・ギャッツビー』
ナボコフ『賜物』
グラス『ブリキの太鼓』
『短編コレクション1』
カプシチンスキ『黒檀』/石牟礼道子『苦海浄土』
著者等紹介
池澤夏樹[イケザワナツキ]
1945年生まれ。作家・詩人。88年『スティル・ライフ』で芥川賞、93年『マシアス・ギリの失脚』で谷崎潤一郎賞、2010年「池澤夏樹=個人編集世界文学全集」で毎日出版文化賞、11年朝日賞ほか受賞多数。「池澤夏樹=個人編集日本文学全集」では『古事記』の新訳を手がけた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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