出版社内容情報
信州の驍将真田幸村の、生い立ちから、関ヶ原、大坂の陣で家康になびかず大いに奮闘した、屈指の戦上手の、信念と不撓不屈の生涯。
【著者紹介】
1944年生まれ。歴史作家。著書に『戦国忍者列伝』『戦国忍者は歴史をどう動かしたのか?』『江戸三百藩大名100選』『戦国剣豪100選』『小説大野九郎兵衛』『消された一族』など。
内容説明
やはり知将であった父・昌幸の薫陶を受けた幸村は、甲府、岩櫃を経て上杉の人質となり、秀吉政権下に大坂に移った。関ヶ原の合戦では、上田城で父とともに秀忠の西上をくい止め、戦後は九度山配流。大坂両陣では最も家康を苦しめ怖れられ、その内懐まで攻め入り心胆寒からしめた。秀吉の恩顧に殉じた、苦心の闘将の生涯。
目次
序章 幸村の魅力
第1章 信濃小県郡の豪族
第2章 関ヶ原合戦の決断
第3章 昌幸・幸村父子、九度山流罪
第4章 闘将・幸村の奮戦―大坂の陣
第5章 幸村不死伝説と真田忍者・十勇士
著者等紹介
清水昇[シミズノボル]
1944年、群馬県生まれ。歴史作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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国士舘大学そっくりおじさん・寺
50
真田丸便乗本の一つであるが、私もブームに便乗してこんな本ばかり読んでいる。割ときちんとした伝記であり、お薦めできる。小説的想像力で書かれた会話などあるが、その部分は少ない。幸村自体は至って史料の少ない人である為、どの伝記も彼に人間味が出てくるのは和歌山に流されていた不遇時代から。歯が抜け髭が白くなり、酒が好きで借金に苦しむ子沢山。家が燃え父が死に、家来が減る。40数年の人生のうち、そんな14年を過ごした人が英雄になる。大坂の陣がなかったら歴史に埋没した個性であり、バカ息子呼ばわりされていたかも知れない。2016/04/02