河出文庫<br> カフカ式練習帳

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河出文庫
カフカ式練習帳

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  • サイズ 文庫判/ページ数 453p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309413785
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

ページを開くと、目の前に小説が溢れ出す! これは断片か長篇か? 保坂和志によって奏でられる小説の即興演奏。

【著者紹介】
1956年、山梨県生まれ。早稲田大学政経学部卒業。93年『草の上の朝食』で野間文芸新人賞、95年『この人の閾』で芥川賞、97年『季節の記憶』で谷崎潤一郎賞と平林たい子賞を受賞。近著に『カフカ式練習帳』がある。

内容説明

友人、猫やカラス、家、夢、記憶、文章の欠片…日常の中、唐突に訪れる小説の断片たち―。「日々のあるとき、小説はふーっと私の胸を通り抜けてゆく」ページを開くと、目の前に小説が溢れ出す!これは、断片か長篇か?保坂和志によって奏でられる小説の即興演奏。あなたは世界に、そして生に秘密はあるか。

目次

隣りの空き地に夏なのに厚いコートを着た男が
前々から一度、うちに遊びに来たいと言っていた山下君が
その家は空間というより配置であり
夜中に山梨を出た引越しの車とトラックは
駅までの道に「山田」「岡本」と
高校時代の忘れがたい出来事。夜おそく
今では宅地造成されて跡形もなくなってしまった
昼食が終わると午後一時、ひと昔前は
私より若いとはいえ四十代であることは間違いない
ハイチの子どもたちの話が正月に〔ほか〕

著者等紹介

保坂和志[ホサカカズシ]
1956年、山梨県生まれ。早稲田大学政経学部卒業。93年『草の上の朝食』で野間文芸新人賞、95年『この人の閾』で芥川賞、97年『季節の記憶』で谷崎潤一郎賞と平林たい子賞、2013年『未明の闘争』で野間文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅん

18
「ルーリードは格好いい。猿そっくりだ」。この二文のつながりが不明瞭でとてもいい。順接でも、逆説でもない、だけどなんだかしっくりくる。そして、ルーリードはたしかに猿そっくりだとルーリードを格好いいと思う人はみんな思っている。曖昧な表現が、曖昧であるからこそ本質をつかみ取る。そんな文章があちらこちらに散見していて、とても刺激になる。あと、やる気なくなったら(なのかな?)句読点なく文章投げ出しちゃう感じもいいですね。久しぶりにカフカ読みたくなった。2017/07/19

やまはるか

12
 2010年から11年に発表された断片集。幾つかのカフカっぽい話、別れの悲しさのあまり、猫と人間の寿命が逆であったらと真面目に願う愛猫家の思い、作家が敬愛する小島信夫が2度ほど現れるが、どんなに敬愛する先輩であっても人との別れの悲しみは無垢な猫を喪う悲しみほどではない。日本人はなぜ戦争を止められなかったのかという番組名をみて、日本人はなぜ原発を止められなかったのかという番組が30年後、50年後に作られることを恥じると感じる感覚には共感した。共感することの多い作家の手の内を知る意味で有意義な読書であった。2023/08/31

qoop

7
掌編のようでいて長編、無関係のようでいてひと繋がり。物語としての完結を埒外に退けて自動筆記的な試みを基底に置きながら、同時に全体を貫く筋のようなものも仄かに示されている本作。小説とは何かという問いに挑み続ける著者の、この時点での到達点だろう。とはいえ「練習帳」というタイトル。やはり先を目指して進んでいく表明でもあるし、読者もそれを期待する。そういう意味で、著者の作品こそ発表時に読むべきなのかもしれないな。2022/04/04

6
「千日回峰行をなしとげた行者といつか出会ったら、私は「そのあいだ私も毎日小説を書いていました」と言いたい。しかし、宗教が欲望を禁じるのに反して、芸術は欲望を賞揚する。これはなぜなのか。どちらかが間違っているのか。どちらもがその道程として正しいということはまさかありえない」2016/03/26

かふ

6
前に読んだ『未明の闘争』ではタイトルに釣られて読んで、詐欺師に引っ掛かってしまった感じだったが、今回はそうでもなかった。二冊目だったからか?私小説風に可哀想な病気の猫の話と鎌倉の小学生時代と文学の話が程よくミックスしているのは変わらず。カフカ式練習帳」とある通りカフカの断片形式と他の文学やら本(文学以外に音楽とか映画)の引用。「インディアンの願い」が戦国時代の武田軍の願いに変奏されて、読むことの楽しみと書くことの戯れと猫になりたい願い。どこか猫が寄り添うように言葉に寄り添う猫文学だ。2015/09/14

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