出版社内容情報
萩尾望都が奏でる美しい童話27編。70~80年代の貴重なカラーイラストを80ページにわたり50点掲載。幻の単行本未収録作も。
【著者紹介】
漫画家。1976年『ポーの一族』『11人いる!』で小学館漫画賞、1997年『残酷な神が支配する』で手塚治虫文化賞マンガ優秀賞、2006年『バルバラ異界』で日本SF大賞、2012年紫綬褒章など受賞多数。
内容説明
萩尾望都が奏でる麗しい童話の世界。70~80年代に執筆した貴重なカラーイラストを80ページにわたり50点以上掲載。単行本未収録作品「さなぎ」「少女ろまん」も新たに掲載した童話全27編。独特のリリシズムを結晶させ、研ぎ澄まされた感性で記す。少女期の多感な感性から紡ぎだされた幻の作品群が、今ここに甦る!
著者等紹介
萩尾望都[ハギオモト]
1949年、福岡県生まれ。SFやファンタジーなどを巧みに取り入れた壮大な作風で唯一無二の世界観を表現。あらゆる方面から圧倒的なリスペクトを受けている。『ポーの一族』『11人いる!』で第21回小学館漫画賞(1976年)、『残酷な神が支配する』で第1回手塚治虫文化賞マンガ優秀賞(1997年)、『バルバラ異界』で第27回日本SF大賞(2006年)、紫綬褒章(2012年)など受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
81
漫画家萩尾望都の、イラスト詩とファンタジーショートショート。 文も書くんですね。 少年のイメージでしたが、これは少女の世界。 目次のイラスト、緑の少女の、昔、この便せん?持ってたなあ。リボンの付録かなんかで。懐かし2021/05/13
なつ
49
久しぶりの萩尾先生。少女向け雑誌に掲載された、貴重なポエムや童話をまとめた作品集。挿し絵もとてもきれいでずっと眺められます。漫画だけでなく文章も非常に味わい深いものばかりです。繊細で甘美な情緒に時折毒が含まれ、ドキリとさせられる作品もありました。特に「食肉花」、「人形の館」は衝撃的でしばらく心に残りそう。2021/05/02
瑪瑙(サードニックス)
46
望都様の美しくて謎めいて不思議で面白くて怖くて楽しい、様々なコミックと絵とお話とエッセイが詰まっていました。望都様の世界が広がっていました。読んだ事のある作品もありましたが、ほとんどが初読みでした。どうしてこんなにも溜息が出るような綺麗な絵が描けるのでしょう?お話が書けるのでしょう?益々望都様のファンになりました。2016/10/13
さら
29
萩尾望都先生のイラストと童話? 。 望都先生の世界を少し見た気がして嬉しくなりました。2018/07/02
マリリン
26
前半は、美しいイラストと少なめな文字で、後半は短いストーリーで、萩尾望都さんの作品を楽しめた。イラストは「眠りの精」、「食肉花」は物語自体も。「花々に住む子ども」は独身主義者の男性が、突然子持ちやもめになり、子供が成長しでて行った後、庭のあちこちに彼らの影をみて…誰かを愛し結婚することを考えるという。問いかけられる作品。「月夜のバイオリン」は戦争が絡む作品だが心があたたまる。日本や世界の童謡唱歌…個人的には好き。リクエストも多かった、「賞子の作文」は深い所を突いてくる。最後の「少女ロマン」も。2019/04/10