出版社内容情報
バツイチで先行きが不安なミナミ。彼女はおしかくさまというお金の神様を信じる女達に出会い、その正体を追うが!? 文藝賞受賞作。
【著者紹介】
1960年生まれ。兵庫県神戸市出身、現在長崎県五島市在住。著書として『競馬の国のアリス』『お洋服はうれしい』といった競馬・ファッションに関するエッセイなどがある。筑波大学卒。『おしかくさま』で第49回文藝賞を受賞。
内容説明
夫の浮気がきっかけで、専業主婦から金欠バツイチになった49歳のミナミ。ある日ミナミは、おしかくさまという“お金の神様”を信じる女たちと出会う。ATMのお社にお参りし、「無紋のおふだ」を財布に入れて、小金を増やす女たち。やがてミナミは、教祖に会うべく、上野動物園に向かうが!?現代日本のお金信仰を問う文藝賞受賞作。
著者等紹介
谷川直子[タニガワナオコ]
1960年、神戸市生まれ。2012年『おしかくさま』で第49回文藝賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆかーん
32
あなたは1万円札を燃やせますか?燃やせないと答えた、そこのあなた!ただの紙切れにお金の価値を植えつけている証拠です。でも人間は、お金が大好きな生き物。こればっかりは致し方ないのかもしれません。「金は天下のまわりもの」という言葉があるように、人生においてお金との関係は切っても切れないものです。でも、お金に執着し過ぎると不幸な人生になること間違えなし!宗教を信じる人のように、お金に対しての信仰力がどんどん肥大化していった人間には、恐怖を感じます。ほどほどの蓄えさえあれば、幸せな生活が送れるはずですよね。2015/04/17
ぐっち
22
薄いし!となめて読み始めたら、改行なしのウツっぽいっモノローグの塊にMP削られた・・・。お金を「おしかくさま」、ATMを「お社」と呼ぶ宗教なんだか、詐欺なんだかに巻き込まれていくバツイチ・ウツ歴あり・仕事なし・49歳のヒロインとその父・妹・母・めいっこたち・・・。途中、震災の扱いにひっかかったり、妹のダンナの物言いにひっかかったりしましたが、最後は何か、良い感じに着地した!キラキラネームの婆さん4人組がたくましくてうらやましいです。2015/12/12
りょうこ
15
タイトルと表紙からもっと軽めの本かと思ったら結構ダーク。お社がATMだったり..東日本大震災に絡めてきたり..薄めの本だったのに読了に少し時間がかかってしまった。何はともあれお金は大事ってことだね!2016/05/11
えいきち☆。
15
なんとも不思議な雰囲気のお話でした。宗教と経済と哲学と…読む角度の違いで違う小説として楽しめます。常識って…普通って…2015/03/11
じぇりい
13
初読み作家さん。お社(ATM)でのお清め、思わずしてしまいそうです。お金の価値を宗教に絡めてあるのが面白い。お金の本質を改めて考えさせられる話でした。2015/03/10
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