河出文庫<br> 山窩は生きている

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河出文庫
山窩は生きている

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  • サイズ 文庫判/ページ数 192p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309413068
  • NDC分類 384.38
  • Cコード C0139

出版社内容情報

サンカたちとの圧倒的な交渉をもっていた三角が、実体験と伝聞から構成する読み物。在りし日の彼らの生態がまざまざと甦る。

【著者紹介】
1903-1971。作家、サンカ研究者。「怪奇の山窩」などで山窩小説を開拓、斯界の第一人者となる。

内容説明

敗戦から五年、NHKのアナウンサーらを埼玉県の瀬降りに案内した記録の表題作、三角が初めて箕作りの民に直接取材した記念すべき体験談のほか、警察・刑事からも聴き取りを行った、『遠野物語』を想起させるような各地の奇譚、そして山窩の隠語、ことば集も収録する、サンカ研究の第一人者・三角寛ワールドの決定版。

目次

山窩は生きている
笑死
山津波
化茸
私の瀬降初探訪
山窩の隠語
山窩ことば集

著者等紹介

三角寛[ミスミカン]
1903年、大分県生まれ。本名・三浦守。作家、サンカ研究家。1926年、朝日新聞社入社、説教強盗の報道で話題になる。『夫人サロン』の連載「昭和毒婦伝」で文壇デビュー。「怪奇の山窩」などの山窩小説を開拓し、流行作家となる。62年、「山窩社会の研究」で東洋大学より文学博士号を受ける。映画館の人世坐、文芸坐も経営した。71年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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こばまり

31
どこまでがフィールドワークでどこからが寓話なのか煙に巻かれました。見知っている地名も出てきて、昭和初期にはさぞや鬱蒼とした森であったろうと想像すると、なんだかわくわくしてきたのでした。2014/09/23

ちぃ

16
戦後まで、こういう、戸籍なく、狩猟採集(+手仕事による少しの収入)によって暮らす人たちが普通に市井にいたということがびっくり!こうした人たちって、今はもういないんだろうか?本当に?最近は日本の民俗学を読むことがとても楽しいです。2021/01/10

猫丸

9
山窩、三角とくれば三題噺のように「学術的価値なし」と語られるのが定番化しているのが怪しい。アカデミズム傍流を排除したい圧を感じざるを得ない。出典を明示して先行研究を山ほど引用、師匠筋の学説を持ち上げて書けば、少なくとも紀要には載っけてくれる。これで学者の一丁上がりだ。僕は基本的に「学者」の学力を無条件には信用しない。彼らが三角を認めないのは彼らの基準を適用するからにほかならない。小説を含む三角寛の仕事は、常民の域を外れた人たちの息吹を伝える立派な業績である。そこに民話の典型構造が現れるのも興味深い。2023/07/31

ダージリン

3
「山窩奇談」に引き続いて三角寛氏の山窩ものを読んでみる。未だ山窩のイメージがくっきりとはしないところだが、読み物としては大変面白かった。「化茸」は山梨の昇仙峡周辺が舞台となるが、この辺りは私の地元に近く、千塚、清川、芦沢と馴染みある地名が次々に出てきてなかなか面白かった。山窩については興味を掻き立てられたところなので、もう少し色々と読んでみたい気がする。2024/03/23

にか

3
名前だけ知っていた人々についての世界を垣間見せてくれた。 でも少しだけ、作者の私は「山窩研究第一人者だ」節が強いかなって感じたかな。

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