出版社内容情報
人生は偶然の出会いから。乗客と共に難問珍問を乗せ、今日も人情タクシーが走る。木皿泉が書いた伝説のラジオドラマ、初の書籍化!
【著者紹介】
夫婦脚本家。ドラマ「すいか」で向田邦子賞、「Q10」「しあわせのカタチ~脚本家・木皿泉 創作の“世界”」で2年連続ギャラクシー賞優秀賞。他に「野ブタ。をプロデュース」等。著書『二度寝で番茶』など。
内容説明
人生は偶然の出会いから。息子の見合いを心配する母、妻への指輪が偽物と知った男など、乗客と共に難問珍問を乗せ今日も人情タクシーが走る。TOKYO FM系列にて放送されていた伝説のラジオドラマに木皿泉が書き下ろした作品から、人のあたたかみに触れる九話と、オマケの前口上&文庫あとがきを収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
野のこ
37
タクシードライバー八代さん 偶然のご縁が多すぎのような…面白い人を惹きつける才能はピカイチでした。幽霊まで乗せちゃうのは流石です。恋愛問題がお得意かはさておき、人情にじーんとなりました。『「ボクとお父さんの爪の形は同じだね。親子だから似ているんだね。」とか(血の繋がってない)息子が言うんですよー』の台詞に八代さんの困ったような嬉しいような表情が目に浮かんでぐっときました。もちろん笑もたっぷりあり。八代さんやさとりさんのタクシーに乗ってみたいです。2017/08/26
おさむ
37
道草シリーズも3冊目。フツーの人びとの何気ない会話で、幸せな家族を描くコメディー。ホントに木皿さんの真骨頂ですね。ラジオドラマって人間の息遣いが感じられるので、あたたかくて好きです。これ、TV番組みたいに再放送してくれないかなあ〜。2017/02/19
橘
23
良いなぁ。とても良いです。ラジオドラマのシナリオ本なのですが、幸せな気持ちになります。ふとした台詞が心にしみます。「ちゃんと生きるってことは、自分をだまさないで生きてゆくことなんじゃないかなぁ」ラジオドラマも聞いてみたかったです。2016/07/03
禿童子
20
人情タクシーの話が多いけど、最後の決めゼリフが「何のうらみがあって、おれをこんなに泣かせるんだよ」の回は、胸にじんとくる運転手の説教が聞きどころ。こんな運転手いまどきいないよなぁ、と思いながら読んでいるこちらもほろりとする。大人のファンタジーのラジオドラマ。ト書きのない台本はそのまま小説になる。「道草」シリーズはあと1冊出ているみたいなので最後までつき合おうかしら。2019/06/23
ユズル
19
これ以前に2冊出されていたのですね。脚本家さんが書いてるだけあって、突飛なことのない、けど日常に潜む『ふふっ🤭』となりそうなことを、ラジオドラマ形式で構成されてた文章が読みやすかったです。そして、それぞれの方々のその後が気になったのでした。2021/01/24
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