河出文庫<br> 白隠禅師―仏を求めて仏に迷い

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河出文庫
白隠禅師―仏を求めて仏に迷い

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  • サイズ 文庫判/ページ数 221p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309412511
  • NDC分類 188.82
  • Cコード C0115

出版社内容情報

坐禅和讃を唱え、人間臭い書画を交え、大地に根ざした庶民禅で、衆生を地獄の苦しみから救おうとした白隠禅の絶好の入門書。

内容説明

禅の中興の祖・白隠禅師の生涯は、紆余曲折の道だった。仏を求めて仏に迷い、卑近な法話、洗練させた公案、坐禅和讃を唱え、また人間くさい書画をまじえた大地に根ざした庶民禅には、すべての人々を地獄の苦しみから救いたいという、仏の悲願がつらぬかれている。苦難の現代に禅の醍醐味を伝える、絶好の白隠入門書。

目次

第1章 白隠、見性する
第2章 白隠、正受の法を嗣ぐ
第3章 白隠禅の本質
第4章 白隠の公案禅
第5章 白隠の庶民禅
第6章 白隠禅の命脈

著者等紹介

秋月龍〓[アキズキリョウミン]
1921年、宮崎市生まれ。禅学者、倫理学者。東京帝国大学文学部哲学科卒。自らも禅の修行を積み、妙心寺派の禅僧となった。元埼玉医科大学教授。1999年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Hiroshi

4
臨済宗の中興の祖である白隠慧鶴の入門書。中興の祖と言われるのは、今日の臨済禅の宗旨教育の事実上の開祖であるからだ。「白隠下の公案体系」という禅宗の宗旨教育の体系を確立したのだ。臨済宗及び黄檗宗の僧侶達を正式に指導する師家は、全員が白隠の法系なのだ。伝記だけではなく、その公案にも触れているので難しい。◆白隠は静岡の原に生まれた。「駿河には過ぎたるものが2つある。富士のお山に原の白隠」と歌われている。子供の頃に地獄の話を聞いて恐くなり、出家した。24歳で大悟するが、野狐禅であり、正受老人により大乗禅となった。2019/06/14

みむら しんじ

1
「一大事とは即今只今のことなり」。ある程度に禅なり白隠の理解と知識が無くば読了難解なり。250年前にこの世を去った白隠の生涯を、彼の遺した文書なり言い伝えを基に禅の教えを解説する一冊。私には10年早かろう。著者も白隠の研究の成果を世に出したいという専門性に引きづられる。決して興味本位だけでは手に取ってはいけない。読了2015/06/10

bittersweet symphony

1
秋月龍珉さんによる白隠の伝記、以前講談社現代新書に入っていたものの復刊という事になります。秋月さんは臨済宗の坊さんかつ宗教学者、個人的には中国臨済禅の奇矯な坊さんたちの紹介者という位置づけでした。本書では伝記の体裁をとりつつその半分は実際的な公案の説明等が占めていて、上記中国臨済僧も含め、日本の(臨済)禅僧のアクティブな生態が描写されています。蹴ったり殴ったり、相手の鼻をつまんだり猫を殺傷したりというようなところにだけ反応するような読み方は、邪道なのかもしれませんが。2014/01/15

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