河出文庫<br> にっぽん藝人伝

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河出文庫
にっぽん藝人伝

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  • サイズ 文庫判/ページ数 204p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309412276
  • NDC分類 779.1
  • Cコード C0176

内容説明

落語家から色物さんまで。59家の藝達者の藝人気質を活写。黄金時代の藝人像の核心に稀代の見巧者が迫る。

目次

柳家小三治(落語家)―広くて深い趣味おまけにガンコ
西川きよし(漫才師)―ステージににじむ心の優しさ
宮尾たか志(漫談家)―しゃべるテクニックで勝負
佐々木つとむ(声帯模写)―あふれる愛敬と抜群のセンス
笑福亭仁鶴(落語家)―圧倒された藝と高座着
松鶴家千とせ(漫談家)―漫談をメルヘンの世界に誘う
桂米朝(落語家)―上方文化の得がたい担い手
桂小南(落語家)―長い下積み…作った独自の色彩
青空球児・好児(漫才師)―激しく燃えるエネルギーの火花
桂三枝(落語家)―小文枝の高座見入る目に心意気〔ほか〕

著者等紹介

矢野誠一[ヤノセイイチ]
1935年、東京生まれ。演劇・演藝評論家。文化学院卒。新劇の裏方、「精選落語会」のプロデュースなどを経て、執筆活動に入る。96年に『戸板康二の歳月』で第10回大衆文学研究賞、2006年に第14回スポニチ文化芸術大賞優秀賞受賞。菊田一夫演劇賞選考委員、読売演劇大賞選考委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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kinupon

61
現役で活躍している藝人・・・・・すでに亡くなってしまった藝人・・・どの藝人も懐かしい人であり、そして名人たちです。2016/03/11

gtn

21
漫才ブーム以前の1979年に発刊。キャラクター芸により駆逐された昔ながらの芸人の在りし日を偲ぶ。例えば、著者は星セントルイスについて「このふたり、舞台で呼吸があわないことに、開きなおっている」と新鮮がっているが、漫才ブームの大波を浴びた私には、「田園調布に家が建つ」というセリフや革ジャンにオープンシャツといういで立ちに虚構と古臭さを感じてしまった。二人は、後に解散し、相次いで他界してしまったが、今となっては惜しい。Wモアモアや京丸京平、ビックボーイズ等、いわゆる浅草芸人を目にする機会が増えることを祈る。2020/04/08

みや

9
スポーツニッポン紙に78年に連載された59人の藝人評。時は落語協会分裂騒動の直前、漫才ブーム前夜の演芸低迷期。2013年の文庫化の際に各藝人の「その後」が追記されていて、リアルタイムの評価と成れの果てを合わせて各3ページで概観できる。寄席育ちの著者だから、いきおい噺家や講談師が多く採り上げられていて、芬々たる昭和臭と当時の価値観も味わい深い。2022/03/08

せつお

7
冒頭に小三治師のことを書いていたのを思い出し 再読 「東京やなぎ句会」のメンバー(同人)だった矢野氏から見た小三治師の多趣味についてや落語や弟子に対する姿勢などがまさに「孤塁の落語家」ではなかったかと思う 私は小三治師が小さん門下ではなく、圓生師に入門していたら 四天王は 圓楽ではなく小三治師が世間的に呼ばれていたのではと思う (落語に対する姿勢が圓生師に似ていると思ったため)2021/10/19

かわくん

2
出張の行き帰りに読み終えた。私の年代でいえばリアルタイムでその藝を見た人、過去の人が混ざっている。そういえばこの人もいたなあと思い出す。記憶を記録にすることの大切さを教えてくれる本。特にこのような民衆文化のことについては、公式の記録など無いに等しいから、こんな本は貴重だと考える。2013/07/07

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