河出文庫<br> 酒が語る日本史 (新装版)

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河出文庫
酒が語る日本史 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 348p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309411996
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0121

内容説明

歴史の裏に「酒」あり。相当の酒豪と思われている者が実はそうではなかったり、逆に意外な人物が酒豪だったりする。とくに学者や芸術家、知識人の類が実は意外と呑ん兵衛が多く、酒をめぐる珍談奇談も絶えない。歴史学と民俗学の融合を展開した碩学による、「酒」と「呑ん兵衛」が主役の異色の社会史。

目次

酒の原始的意味
古代貴人の酒、民衆の酒
酒で人生達観の大伴旅人
酒宴好きの宮廷人
平安公卿の酒
強い酒で人をつかむ
源平武将と酒
名執権と酒
鎌倉末期の酒
酒の浸みこむ室町幕府〔ほか〕

著者等紹介

和歌森太郎[ワカモリタロウ]
1915年、千葉県生まれ。歴史学者、民俗学者。東京教育大学名誉教授。専門は日本の民衆史・修験道史。1977年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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うえぽん

48
歴史学者が雑誌「酒」で連載し、古代から明治大正までの酒にまつわる歴史上の人物のエピソードを拾い集めた労作。「酒を讃むる歌十三首」を詠んだ大伴旅人、「おうばん振舞」の語源となった椀飯(鎌倉幕府新年恒例の盃酒の回し飲み)、朝倉・浅井の首を肴に酒盛りをした信長、検地役人にお中食と言って酒を飲ませて地積・石盛の手加減を求めた農民、侍従達を相手に毎夜コップ酒を飲んだ明治天皇、本場所中泥酔の中で呼び戻され無意識のまま勝ち翌日に場所に行くのを忘れたと勘違いした海山など、驚きの逸話が満載で、近時の酔っ払いが可愛く思える。2024/11/02

LaVieHeart

5
古代から近世までの酒席を、酒豪の逸話と共に紹介してくれる。 「下戸」や「椀飯振舞」等等、今も残る酒席由来の言葉など、酒絡みの豆知識も増え、面白く読めた。 。。。本来は、「大盤振舞(おおばんぶるまい)」じゃなくて「椀飯振舞(おうばんぶるまい)」なんですってよ。。。 2021/05/16

まさ影

3
このような作品を「滋味あふれる歴史随筆」というのであろう。2013/03/27

TZK

2
酒というワンテーマで日本史の登場人物のエピソードを古代から近代まで語ったエッセイ。 気軽に読めてよかったです。昔の酒飲みでも色々なタイプがいる。2017/09/06

古墳くん

1
酒飲みの人のことが書いてあるとはえ、だいたい飲む単位が単位が「升」だもんなー。すげぇ。2023/03/04

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