河出文庫
ああ!懐かしのプロ野球黄金時代

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  • サイズ 文庫判/ページ数 238p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309411705
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0175

内容説明

野球は内野手にあり―。その野球評論は立派な表芸であった。まだ戦後の熱気そのものを体現していた昭和三十年代の日本シリーズ、ペナントの詳細刻明なルポと、川上哲治元巨人軍監督を始めとする大先達や、いずれ劣らぬ野球狂とのウルサイ野球談議など、すべて単行本未収録。天才、業師、野武士の躍動・采配を活写。

目次

日本シリーズを読む(気持ちのいい対決―はつらつ青年監督;フライ落球シリーズ―一転、巨人にツキ;巨人3連勝も可能―ヤマ場は第4戦 ほか)
昭和三十九年のプレイボール(オーイ、高橋君!―ビュンビュン直球を;序盤戦の大混乱―不思議ずくめ;三塁打のスリル―「球は転々外野のヘイ」 ほか)
プロ野球直言(ごひいきオールスター戦(寺内大吉・佐野洋鼎談)
巨人恐るるに足らず(苅田久徳対談)
文壇長屋のプロ野球談義(人物プロ野球大座談会)―虫明亜呂無・深田祐介・後藤明生・東海林さだお・山藤章二 ほか)

著者等紹介

山口瞳[ヤマグチヒトミ]
1926年、東京生まれ。小説家。寿屋(現サントリー)で広告制作にたずさわり、後に作家生活に入る。1963年、「江分利満氏の優雅な生活」で直木賞受賞。1979年、「血族」により菊池寛賞受賞。『週刊新潮』の1963年12月2日号より始まった連載『男性自身』は1995年8月31日号まで31年9ヶ月、休載なく1614回続いた。1995年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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showgunn

18
山口瞳がプロ野球について書いた文章をまとめたもの、なんだけど特に注もなくそのまままとめられてるので読んでもわからないことが多く、専門家の文章でもないので更にわかりにくい。リアルタイムでスポーツ新聞や雑誌に載る分にはそれで問題ないだろうし、同年代の方なら楽しく読めるのだろうとは思いますが。驚いたのはこれが2012年に初めて文庫化されているらしいことで、そういう需要がけっこうあるんですかね。2017/02/01

サーフ

14
西鉄とか東映が球団名だった頃のプロ野球の観戦記。選手名に注釈も特に付けておらず、専門家による当時のプロ野球の雰囲気を解説するという文章でもないため、読者が置いてけぼりになってしまい、はっきりいってあまり面白くは無い。作者が当時の試合状況をそのまま書いており、当時のプロ野球を取り巻く環境とか雰囲気はまったく描かれていないため「昭和30年代のプロ野球」感がまったくない。今回が初書籍化で、当時は本にして後世に残す訳でもなかったのなら仕方ないけれど。後半は座談会を集めた文章は前半よりは面白い。2018/05/12

ko-sight

2
巨人V9が始まる前年昭和39年のエッセー。登場人物は野球の殿堂入にいるような人と、大御所。この人達が日本シリーズ巨人はホークスに8連敗と知ったら何と言うかな。2021/03/08

くたびれ役人

2
筆者のエッセイは何冊か読んだことがありますが、野球に詳しいことを初めて知りました。昭和38年日本シリーズ、昭和39年ペナントレースの雰囲気が良く伝わってきて面白かったです。編集者による注釈があればもっとわかりやすかったのかもしれませんが、筆者の文章によって当時の状況が活き活きと伝わってきました。今後もこのような企画による文章、特に、昭和33,34,36年の日本シリーズについて記した物が残っていれば読みたいと思いました。2019/05/12

コノヒト

2
プロ野球の記録集などを見るのが好きで、例えば、昭和39年なら、阪神優勝、王貞治55本塁打とか、誦んじているのだけれども、私の生まれる前のことだから数字データを知っているにすぎないわけで、そこへもってきてこの一冊を読めば、リアルタイムでシーズンを追ったルポタージュの臨場感。2017/01/05

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