内容説明
プロサッカー選手たちには、思春期に重なる「15歳」という共通のターニングポイントがある―。20年近くサッカーの取材を続けてきた著者が、19人の選手にその転機を徹底取材。「なりたい自分」になるために、自ら進む道を選択した彼らの物語とは。
目次
森島寛晃―「生存競争の中で得たもの」
大岩剛―「チームメイトから学んだ術」
宮本恒靖―「挑戦を繰り返す中で得た自信」
内田潤―「名門で身につけた観察力」
明神智和―「劣等感から生まれた自信」
佐原秀樹―「高校サッカーに憧れて」
中田浩二―「チャンスを逃さない理由」
酒井友之―「今やれることを一生懸命に」
坪井慶介―「高校時代に確立した姿勢」
南雄太―「足元を見ることの大切さ」〔ほか〕
著者等紹介
寺野典子[テラノノリコ]
1965年兵庫県生まれ。ライター・編集者。音楽誌や一般誌などで仕事をしたのち、92年からJリーグ、日本代表を取材。「Number」「サッカーダイジェスト」など多くの雑誌に寄稿する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Humbaba
4
どのような世界にも,上には上がある.その上を見た時に,それでも努力を綴られる人間だけが,プロの世界にたどり着くことが出来る.高いレベルの中で練習を続けることで,自分もそのレベルに見合ったものを身につけられる.2012/11/22
うえ
1
デヴィットソン純マーカスと宮本の部分は面白かった。だが宮本の言う「最近の子どもたちはなかなか上のレベルへ挑戦しない」というのは中々怖い話だ「今のチームで王様としてプレーできるほうがいい」。日本が総保守化しているということだ。だがその選択を誰が責められるだろうか2013/11/25
近江
0
2008年の本のため、トレセンの存在がほぼ出てこず、現在との違いを大きく感じた。それだけサッカー選手の教育に注力されるようになったのだろう。また、掲載されている選手が守備寄りの選手が多く、常にエリートコースを歩んだというよりは挫折や縁から生き残ってきたような選手が多く、一様ではないプロ選手のなり方像がよく見て取れる。2022/06/16