内容説明
沖縄密約事件=「西山事件」は何を語るのか―下山事件、松川事件からロッキード、角栄逮捕まで、戦後、権力の闇をあばく報道によって社会を震撼させ、そうであるがゆえに謀略の標的にもなってきた毎日新聞、その栄光と悲劇の歴史を、血がにじむような努力で真実にせまった事件記者たちの姿とともに描き出す、社会部長だった著者でしか書けなかった渾身のノンフィクション。
目次
下山事件の謀略
疑獄の敗北
希望
「松川事件」を引っくり返した記者
事件記者の黄金時代
サツマワリ登場
児童文学は少し待て
地下水脈
謀略「西山事件」
ロッキード事件
経営危機
田中角栄崩壊
著者等紹介
山本祐司[ヤマモトユウジ]
1936年山口県生まれ。毎日新聞司法記者を経て、横浜支局長、東京本社社会部長を歴任。『最高裁物語』で日本記者クラブ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ikuto Nagura
3
私が何歳頃から新聞を読むようになったかはっきりとは覚えていない。本書に上がる事件だと、日航機墜落の記事を貪るように読んでいたから、10歳頃には新聞を読むのが習慣になっていたのは間違いない。そして、我が家は毎日新聞を購読していた。実家の向かいが毎日の専売所だったから。その後、一人暮しのときも、結婚してからも、30年以上に渡り毎日を読み続けている。三大紙の中で発行部数が最少になっている現状だけど、毎日の記者には世界一の新聞だとの誇りがあった。権力の不正を暴き、圧力に屈しない伝統があった。まだまだ読み続けるよ。2015/04/10
どり
1
毎日新聞記者だった著者が見た同新聞社の歴史。背景知識がなさすぎる事件の章(下山事件など)はいくつか飛ばしたが、気概があったことがわかる。作者が児童文学志望だったとは。 西山事件の際の同新聞社のてんてこまいの様子と、信頼失墜の現実には驚いた。一方で、夜討ち朝駆け、速報を過度に重視すること、男性中心文化といった新聞社の悪しき(?)風習を過度に美化しているように私には思えた。こんな環境では、正直働きたくない。世代間ギャップを感じた。2022/08/26
けんぱぱ
0
自慢?迫力あるけど2012/04/09
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