内容説明
フルトヴェングラー生誕125年、吉田秀和の関連文を初めて一冊に。
目次
荘厳な熱狂―パリのフルトヴェングラー
フルトヴェングラーの思い出
フルトヴェングラー
フルトヴェングラーの至芸
未来を指さす音楽家、フルトヴェングラー
雑感―フルトヴェングラーのレコードから出発して
フルトヴェングラーの『エロイカ』
バイロイトの『第九』
シュナイダーハンとのベートーヴェン『ヴァイオリン協奏曲』
フルトヴェングラーのブラームス―『交響曲第四番』
フルトヴェングラーのケース
芸術と政治
著者等紹介
吉田秀和[ヨシダヒデカズ]
1913年、東京日本橋生まれ。音楽評論家。東京大学仏文科卒。現在、水戸芸術館館長。戦後、評論活動を始め、『主題と変奏』(1953年)で指導的地位を確立。48年、井口基成、斎藤秀雄らと「子供のための音楽教室」を創設し、後の桐朋学園音楽科設立に参加。57年、「二十世紀音楽研究所」を設立。75年、『吉田秀和全集』で大佛次郎賞、90年度朝日賞、『マネの肖像』で読売文学賞受賞。2006年、文化勲章受章。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
広瀬研究会
4
ベルリンフィルを率いた偉大な指揮者であった一方、ナチス政権とのかかわりを批判されることがあったようで、この時代の人物を語ろうとすると、どうしても戦争を避けて通れないのが気の毒だ。音楽には郷土と聴衆が必要であり、また、公衆から音楽を奪ってはならないという信条を持って活動を続けたフルトヴェングラーを、安易に批判することはできないな。と深刻なことを考えながらこの人のWikiを読んでいたら、「日本では『フルヴェン』の愛称で親しまれている」と書かれていて何だか心が和んだ。2020/12/28
うた
3
テンポの影響もあるのだろうフルトヴェングラーが指揮する演奏を聴いていると、曲全体が、音の一つ一つが結びついて不可分なものとして躍動しているのを感じる。それをはっきりとしたかたちで吉田さんが言葉にしてくれているので、ふんふんとうなづきながら読んでしまう。ちなみに私は録音の音が古いことはあまり気にしない人間なので、フルトヴェングラーもカザルスもギーゼギングも普通に聴いてます。でもやっぱり生の音で聴きたいなー。2013/02/23
オワ
2
読んで聴いて“ホンマや〜”の繰り返し2019/09/14
RFMJUVE
2
今では誰もあんな演奏しないから、フルトヴェングラーは古くて過去のものなのは仕方無いけど、それでも音楽を忠実に丁寧に構築しようとするとあれはあれで当然の帰結となるって言われると、色眼鏡で見ないでもう一度聴き直してみたいと思った。音楽も人間性も考え方も生き方も異なる、トスカニーニとの対比が非常に面白かった。2019/04/27
うな坊
1
古い録音を聴く気がしないので、フルトヴェングラーのCDはほとんど持っていない。(100円ショップでも売っている!)この文を読むと、生で聴いた人は本当に幸せだったのだろう。理性的に判断できる年齢で、生で聴いたひとはもう世界に100人といないのではなかろうか。それだけに、本書は貴重。2012/02/13




