内容説明
月収数百万円の世界を棄て、現代の「売春婦」たちはどこへ消えたのか?売春をやめ、「昼」の生活にもどった彼女たちを待ちかまえていたものは…。肉体と精神をすり減らし、自分を売り続けてきた女たちが、現在と過去を赤裸々に明かし、売春という病を追究する衝撃のノンフィクション。
目次
詠子―風俗で得た経験っていうか、男を見定めるならエッチしろ、だね。
彩子―旦那と別れた理由?「お前だけ貯金できていいな」って言われたのよ。
マドカ―稼いだお金は結局あぶく銭。私はそれをしたいことに使って残さなかったから、よかったと思ってる。
めぐみ―主婦も売春婦と一緒。身体を一人に売って生活してるか、沢山の人に売って生活してるかの違い。
深雪―女王様をね、やってみたかったんです。あと、変態に興味があったの。
愛―私の人生なんだからいいじゃんって思ってた。でも、子供に申し訳ないなって思うようになったの。
里歌―しっかり稼いでさっさと辞める。それで、やりたい仕事をすればいい。
春菜―自分が医者をしてるとは言ってなかった。お客さんにも、誰にも。
「夜」から「昼」へ―あとがきにかえて
著者等紹介
酒井あゆみ[サカイアユミ]
福島県生まれ。18歳で上京。歯科助手を経て、水商売、風俗業、愛人業を経験する。20歳でプロダクション会社を設立。22歳で執筆活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メルモ
10
もともと 風俗で働いた後にライターになった人。 売春をして良かったのか悪かったのか・・・ 自分を売り続けてきた女たちが、現在と過去を赤裸々に明かし、売春の真実に迫る衝撃作。 この作家さんの作品は何冊か読んだ。インタビューだけで文章を書く作家より随分ましな作家さんだと思った。2014/09/04
雨音
1
売春という病。一度辞めたと思っていても、相当の決意や志がなければ、結局お金や人間関係やらと何かと理由を付けて戻ってしまう魔力はとても恐ろしい。どこにでもいる女の子がなんてことない理由で簡単に踏み込み、簡単に戻ってしまう「性愛の軽さ」が拡がり続けるのは、なんだかやるせない。2017/04/21
tk
1
文章自体はあまりよくない。ルポとしも……。現実を知る一助にでも。 2011/06/21
*nao*
1
私もこの病を患って長い。だけど他の女の子よりずっと私は恵まれてるって改めて気付いた。2011/05/11
みつきん
0
ノンフィクションでしょうが文章のせいなのかなんとなく現実感が無くて、その分読みやすいのですが、結局この本で何が言いたいの?という感じです。 告白って感じでもないし、ダラダラと生い立ちを語っているだけ。 本の題名に惹かれて読んだものの、これって病じゃないよな。2011/07/17