内容説明
大量の本をどう並べるか腐心する人。あるいは、並べない、見せない、もしくは整理しない人。そして、本の置き場をいくつも持つ人。それぞれの書斎は、その持ち主と共に生きている。林望、南伸坊、森まゆみ、養老孟司、津野海太郎、佐高信、上野千鶴子…、細密なイラストと文章で明らかにする、三十一の「本が生まれる場所」。
目次
林望―古典籍から『an・an』まで、リンボウ先生のふみくら
荻野アンナ―豚と駄洒落が飛ぶラブレーな本棚
静嘉堂文庫―九百歳の姫君、宋刊本が眠る森
南伸坊―シンボーズ・オフィス、本棚はドコ?
辛淑玉―執筆工場に散らばる本の欠片
森まゆみ―書斎とお勝手のミニ書斎
小嵐九八郎―作家が放浪するとき、本は…
柳瀬尚紀―辞書と猫に囲まれて
養老孟司―標本と図鑑にあふれた書斎
逢坂剛―古書店直結、神保町オフィス〔ほか〕
著者等紹介
内澤旬子[ウチザワジュンコ]
1967年、東京生まれ。ルポライター、イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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KAZOO
118
31の書斎を探訪してしかもその詳細なイラストもついていてそれを見ると羨ましくなる書斎が数多くあります。作家の先生の読み方というのは作品を書く上での資料ということになるのが逢坂剛さんの本への付箋紙の貼り方を見てもよくわかります。月の輪書林の本棚を見ていると実際に行きたくなります。2015/12/05
ばう
47
★★★学者、作家、イラストレーター、評論家から書店、図書館まで(後ろ2つは厳密にはセンセイではないけれど)様々なセンセイの書斎をイラストと文で紹介してくれていますがどの方の書斎も半端なく凄い。一般人たる私にははっきり言って理解不能。その凄い書斎を緻密な絵で表現された著者もまた凄い。ただ惜しむらくは最近小さい文字を読むのが辛い身にとってはこのイラスト細かすぎて目が疲れましたσ(^_^;)2018/04/30
mitei
45
いろんな著名人の書斎がイラストで細かいところまで公開されていたのが良かった。佐高信とか資料が山積みになってる部屋とかが羨ましくなってきた笑2011/08/05
ユメ
37
きっと読書好きの方には同志が多いと思うのだけれど、いつか自分の書斎を持つことは私の憧れだ。実現するかどうかはさておき、見ていることが楽しい夢である。養老孟司さん、米原万里さん、石井桃子さんら各界で活躍する「センセイ」たちの書斎を眺められるこの本は、垂涎ものだった。内澤旬子さんによる、書斎の鳥瞰図の脇に蔵書のタイトルがみっしりと書きこまれたイラストルポに圧倒される。もちろん、イラストに記されているのは蔵書のごくごく一部。それが却って書棚の広がりを感じさせ、知識人たちの脳内を垣間見られることに気持ちが昂った。2017/11/25
(*>∀<)ノ))★
29
とにかくすごい!すごすぎる!31人の方々の書斎イラストルポ。どの書斎もとにかく本の量が半端じゃない(๑°ㅁ°๑)‼✧無理だけど、すごく憧れる…2016/07/01