内容説明
「しかし、あの頃はほんとに、ヒマだったんだな。こんなにたくさん字を書くなんて、ほんとにやる事が無かったんだと思うよ。/でも、それも今じゃみんなチョー消しさ。十年や二十年なんて、ゴム消しさ。」永遠のブルース・マンが贈る詩と日記による私小説。時代を超えて語りかけるみずみずしい言葉の数々。自筆オリジナル・イラスト多数収録。
著者等紹介
忌野清志郎[イマワノキヨシロウ]
1951年生まれ。バンドマン。1970年RCサクセションとしてデビュー、10年連続武道館公演などの実績を残す。1991年活動休止後もソロ活動の他、俳優や絵本の執筆、サイクリストなど活動は多岐に渡る。2009年6月17日最新シングル「Oh!RADIO」発売(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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90ac
36
古本店で偶然この本を見つけたときは嬉しかった。別に忌野清志郎のファンだったというわけではない。「さなえちゃん」が忌野の歌だと思っていたくらいだ。ほぼ同世代で学生としてアパート暮らしで四畳半フォークに浸っていた頃、同じ東京の空の下でバンドを組んでいた。この本に書かれている生活の雰囲気がちょうどそのころの生活に似ていて本当に懐かしい。詩のような、歌の歌詞のような、小説のようなこの作品から、忌野の自信が満ち溢れている感じだ。陽水の「帰れない二人」が大好きだけどこれも忌野つながり。またロージナ茶房に行きたいな。2019/06/15
hanchyan@理解はできないが否定もしない
34
もし、親しい友達んちで表紙の手ずれしたノートを見つけ、「実家の押し入れから出てきた。見て良いよ」と言われたら。敬して遠ざける方もいらっしゃるだろうが、自分は一も二もなく飛びつく(笑)。ましてやそれが、空前にして絶後・稀代のトリックスターであれば尚更だ!というわけで、極々短いショットやシークエンスを積み重ねる映画を観る様に読んだ本作。1節1節が、”幻の未発表詩集“の様で、それは”こんにちの、数あるちょっとイイ感じのバンドが集まったオムニバス詩集の様でもある。そこがとても興味深い。あと、梗概に「私小説」(↓)2018/01/31
ちぇけら
20
雨上がりの午後 鳥がさえずりはじめて 君はボクを見て微笑んだ おまけにいい匂いがした ボクはもう 君のことを好きになっていた きっとずっと 君を好きだったんだ そんな歌を歌いたくて ギターを持った だけどボクは音痴で どうしようもない グズだから 手紙を書いた 何枚書いても 足りない感じがして 幸せだった 幸せだったよ ボクは有頂天になって 君も幸せなんだって 思った「おいら みんなを幸福にしてやりたいなんて 思ってたのさ/だけど 傷つけただけだった」ボクの手紙は 君の手のなかで紙吹雪になって 散った2019/07/03
ぜんこう
19
2,3度目の再読だと思う。でも、なんか僕が歳をとったのか、読んでてしっくりこない。間違いなく忌野清志郎の書いた文章なのに。この前(と言ってもかなり前)読んだ「使ってはいけない言葉」は好みやったんやけどなぁ。2024/02/06
宇宙猫
19
★★★ 詩集みたいに読んでみた。清志郎のイメージで読んでいたのに、終わるころにぺこぱの顔に変わっていたのが衝撃でそれが一番の印象に。2020/08/15
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- 和書
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