内容説明
編集者津野田のもとにスポンサーの名指しで邪馬台国特集の大きな仕事が舞い込んだ。そんな折、自殺を知らされた親友は偶然にも邪馬台国について調査中だったという。マルコ・ポーロ・クラブなる国際金商人の怪しげな動き。親友の死への疑問。古代の卑弥呼と現代の陰謀が絡み合う。巨匠の傑作長篇サスペンス。
著者等紹介
半村良[ハンムラリョウ]
1933‐2002年。東京生まれ。都立両国高校卒。多くの職業を転々とし、1962年「収穫」で「SFマガジン」のコンテストに入選。『石の血脈』で星雲賞、『産霊山秘録』で泉鏡花賞、『雨やどり』で直木賞、『岬一郎の抵抗』で日本SF大賞、『かかし長屋』で柴田錬三郎賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう
1
★★★★☆ 30年近く前にハマった半村良を再読。不運続きのフリーライターが邪馬台国モノの企画に抜擢され、国東半島へ飛ぶ。邪馬台国伝説とマルコポーロが絡んだ伝奇ミステリかと思えば、ラストでどんでんがえし喰らいました。やっぱ半村良だもんな(いい意味で)。昭和54年発行の作品だけど、古さは感じさせない。楽しかった^^2011/02/11
松田望
0
狐につままれたような話。主人公もそう思っただろうが、僕はもっとだったよ。何だったんだ?2013/05/31
さりゅ
0
「闇の中」ってより「藪の中」って終わり方でした。伝奇ミステリーはやっぱ良い。30年程前の作品だけど古さは感じない。邪馬台国の場所については、今は畿内説が有力みたいらしいですねえ。2012/03/05
オクラマン
0
自分には偏見があって、昭和から平成初期の男性作家の書くものはだいたいハードボイルド、おじさんが主人公でなぜか若い女に惚れられる夢小説なんだろうという捻くれた心持ちでいつも読み始めてしまう。 結末が、残りページから逆算した「情報の容量」みたいなものである程度予測できたのは残念ではあるけれども個人的に新鮮な驚きがあった。 「閉ざされた森」という映画を思い浮かべた。 2003年公開の映画だ。対して本の初出は1976年。 ご都合主義と言われることはあるものの、お気に入りの映画の余韻を昭和の小説から味わえるとは。2022/08/27
ウィック&ぺディ
0
★★★★☆2018/08/04
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