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河出文庫
円朝〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 462p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309409108
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

人情話を確立したが、新境地を模索し上方へ。近代落語の祖三遊亭円朝。その人と芸を描く円朝小説の最高峰。

著者等紹介

小島政二郎[コジママサジロウ]
1894年、東京下谷生まれ。作家。慶應義塾大学国文科卒(後に講師)。永井荷風に傾倒して文学を志す。芥川龍之介、菊池寛らと交流を結び、作家の道へ。評伝、交流に基づく文学史的小説と、大衆ベストセラー小説、食通エッセイで活躍した。1994年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たつや

41
小島政二郎は約100年前の人で、導入部はその小島のおじいさんの話から始まる。そう考えると、江戸時代もつい最近のような気がしてくるから不思議だ。自分も落語は多少聞くので好きですが、円朝は名人で有名ですがどんな人かと思い、今回読んでみました。全てが事実ではなさそうですが、芸人円朝のプロ根性を知れて、面白く読めました。お客に皮肉を言われて、すぐに論破するとか気持ちいい。これが名人たるゆえんでしょうか?2016/11/21

パブロ

16
いや〜、ナメてました、小島政二郎のことを。この人の評伝『敵中の人』を読んでいたにも関わらず、忘れ去られた通俗小説家だと決めつけ、読まず嫌いをして、ホントすみません。もう、うまいっ!としか言いようのない文章と物語の運び方にもう脱帽ッス。評伝を読むと、小島政二郎は純文学が書きたくて書きたくて、でも書けなかったらしい。その積年の思いを円朝に託して語らせているから、ググッと身に染みる。そして、芸を極めていく円朝の自己鍛錬の厳しさ、そして円朝が語る芸術論に襟を正してしまいましたよ。久々にのめり込んでいる自分がいる。2017/11/30

いちご抹茶

14
読みはじめからハラハラドキドキで物語に魅了された。台詞の部分にも引き込まれ 急ぎたくないのにゆっくりしてはいられない。そんな感覚のままでした。 続く下巻を頂きます。 上巻ご馳走様でした。教えて下さった読み友さん、素敵な本をご馳走様でした。2015/03/13

文句有蔵

4
どうしたって、ある咄家を思わずにはいられない。噂によれば、彼は己れの芸に悩んでいたという。しかしそうした素振りは露とも見せず、人気絶頂の、時代の寵児と囃されている最中のある日、彼は自死した。……私にとって咄家とは、金を取って聞かせるだけの「芸」を持つ、話術の達人を意味していたので、吃りの早口の巻き舌の彼の咄などとても聞けたものではない。私は彼を咄家として認めていなかった。……しかし彼本人こそが、誰よりもそこに無念があっただろう。本書が彼の生前に世に出なかった巡り合わせの不幸を、心より残念に思う。2015/02/14

へいがぁ

3
円朝開眼の上巻でした。下巻を続けて読んでいきます。2015/10/07

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