内容説明
安藤鶴夫が最も愛し、評価した落語家・三代目桂三木助。その生涯の日々を、著者が最晩年に深い哀惜をこめてたどった渾身の長篇小説を生誕百年を機に文庫化。博奕にのめりこんだ青春時代をへて、踊りの師匠などの遍歴の果てに伝説的な落語家となるにいたる数奇な人生を、時代や人々の息づかいの中に悠然と描く畢生の名作。
目次
遠い神楽
弟子たち
寒い朝
くるひと
鼻
雲
客送り
さんご玉
さくら餅
厄日
おなじ日
月
著者等紹介
安藤鶴夫[アンドウツルオ]
1908年、東京浅草橋生まれ。作家、演劇評論家。劇評、演芸評、随筆、小説など精力的な執筆活動を行い、“あんつるさん”の愛称で親しまれる。64年『巷談本牧亭』で直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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