河出文庫
怪談実話集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 230p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309408569
  • NDC分類 147
  • Cコード C0193

内容説明

幻の怪談書『怪談実話揃』を中心に、斯界の権威が近現代の実際にあった怪談を集め、現代的な文章に綴り直した怪奇アンソロジーの決定版。町の猟奇事件、村の怪異現象から都市伝説風の恐怖譚まで、身も凍る実話の集大成。

著者等紹介

志村有弘[シムラクニヒロ]
怪奇文学研究者・相模女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あたびー

23
#日本怪奇幻想読者クラブ 明治~昭和初期の実話怪談本から著者が選び出して読みやすく体裁を整えたものと、著者自身が体験したり蒐集した怪談が編んである。最近の実話怪談本とはちがって小説仕立てになっている。それと、最近の実話怪談ではなぜそうなるのか分からない、とか何だったのか分からない、という話が多いが、明治大正の怪談などは因果応報がはっきりしていてむしろ講談か落語の怪談の様だ。そのほかには耳嚢のように奇態な出来事や犯罪を記録したものがあり、興味深く読んだ。人油を一日一回飲まないでは調子が悪い、とはヤレヤレ…2020/06/26

シガー&シュガー

14
【日本の夏は、やっぱり怪談<其の三・和洋折衷>】【真夏のホラー月間】のために。怪談そのものが実話というよりも、怪談に扱われている事件なりが事実であり、因果応報的な怪は周囲の人間が「それぐらいのめにあってても驚かない」という意識から想像を膨らませたものなのかな?と思うような話も。誰かの話を聞いているような淡々とした筆致が良い感じで、編者自身のお話はさすがに当人からの話であるからその不思議さが際立っていたように思う。昔の風俗や劣悪な生活環境も知れる点も面白い。2015/08/24

みんち

7
怪談繋がりで、手元にあった志村有弘氏の「怪談実話集」を読了。怪談、という体を取っているため語り口調でじわじわと怖い話が多いかと思うと、突然、割と最近の話が出てきたりとなかなかバラエティに富んだ一冊。とはいえ、さすがに刑事事件にもなった犯罪話とかまで混じっていると「これ怪談?」と首を傾げたくなる(笑)2016/09/14

鷺@みんさー

5
ぞっとする表紙で、明治~昭和初期ごろの怪談を収録、ということで非常に期待して読んだが、まさに「実話」だからか、今の感覚と違うからか、怖さが足りなかった。この時代は教訓として、因果応報的に怪談を騙るのだなと感じた。怪異に遭うのは、ほとんどが「そりゃあ祟られてもしょうがないわ」と思うことをした連中ばかりで、語り口があっさりしていることもあり、今の感覚では怖いと感じない。資料として読むには良いかも。

mizuha

5
明治から昭和初期の怪談実話を編んだもの。編者は研究者で大学教授。狐狸妖怪から猟奇的なものまで様々。実話系だけに、パターンが限られてくるのは仕方ない所。幽霊の行動もさして変わらず面白い。今はタクシーだけど、昔は人力車に乗るとか…。作家や映画関係者などの実名がでるというのも、元が古い逸話だからなのかな。それにしても、こういう本にいきなり地元がでてくると、さすがにビビる(ーー;)最近の実話系よりは不気味だ。2013/08/06

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