内容説明
恋しい男会いたさに放火した「八百屋お七物語」や身分違いゆえの駆け落ち「お夏清十郎物語」など、命賭けで恋に殉じた女達を描く『好色五人女』。老婆から艶めかしく多彩な男性遍歴が語られる『好色一代女』。絶筆にして最高傑作『西鶴置土産』の三篇を収録。元禄の粋が吉行と丹羽の名文で甦る最も贅沢な現代語訳西鶴集。
著者等紹介
井原西鶴[イハラサイカク]
寛永19‐元禄6年(1642‐93年)。江戸前期の俳諧師、浮世草子作者。本名、平山藤五。大坂の町人の家に生まれる。10代から俳諧の世界で活躍。41歳で発表した浮世草子の処女作『好色一代男』が大変な話題を呼び、人気作者となる
吉行淳之介[ヨシユキジュンノスケ]
1924‐94年。岡山県生まれ。小説家。東大中退。編集記者の傍ら作家活動を始め、『驟雨』で芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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記憶喪失した男
12
井原西鶴の「好色五人女」「好色一代女」「西鶴置土産」を収録。「好色一代女」はすごい名文調で、江戸文学ではすごい傑作なのかもしれない。2022/11/20
はる
8
お夏は清十郎に心を惹かれた。それからは日夜心を傾け、清十郎に魂を奪われて脱け殻のようになり、昼見る花も夜のよう、夜見る月が昼のようで、雪の明け方の光も白くは見えず、夕方のほととぎすの声も耳に入らず、盆も正月も分からず、朦朧とした気分になってしまい、恋情は目つきや言葉のはしはしにもあらわれた。2018/05/02
rinrinkimkim
2
酒井24。お夏清十郎など歌舞伎舞台でよくかかる物語の原作を現代語訳。たった150年でも現代語訳が必要でその現代語訳からも50年経ってて、日本語ってどんどんアップロードされてる。母国語は1300年変わっていないのにね。舞台先行のためなのか、原作はどうもさっぱり感があります。たっぷりしっとりと心情を表現は演劇ならではだったんでしょうか?さくっと逃げたり、鐘たたいたりで・・・逆に言えば舞台の演技がくどかったのか?2022/05/18
妃柚
2
『好色五人女』のみ読了(図書館への返却日が来てしまったため、他の話はまた機会があれば読みたいです)。2012/02/21
ダージリン
1
割と落語が好きなのだが、基礎知識として大いに役に立つ気がした。遊女の世界もまあ実に凄いものだし、入れあげて没落していく男達もまた然り。「好色一代男」でも思ったことだが、どこまで当時の実情を反映しているのだろうか。2016/09/03
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