内容説明
ある朝彼女は出て行った。自らの「失くした物語」をとり戻すために―。僕と兄のアニー、そしてナオミの三人暮らしに突如訪れた変化。「失われた物語」を取り戻すために迷い続ける、残された者の喪失と苦闘の日々を描き絶賛された、芥川賞作家による初長篇にして初期代表作。
著者等紹介
伊藤たかみ[イトウタカミ]
1971年、兵庫県生まれ。95年、『助手席にて、グルグル・ダンスを踊って』で第35回文藝賞を受賞し、デビュー。2000年『ミカ!』で小学館児童出版文化賞、06年『ぎぶそん』で坪田譲治文学賞、『八月の路上に捨てる』で芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Syo
19
う〜む。 なんだ、これは。2021/07/17
金平糖
2
B。2018/09/15
バーベナ
2
日常の描写が多い所は好きだけど、いまいち話にのれないまま・・・。長かったんだけどなぁ・・・。残念。2010/07/25
tenma
1
この話を最初に読んだら、ここまで「伊藤たかみ」を読まなかったと思う。▼正解はないのかもしれないけれど、物語の中で何一つ解決を見ないまま、話が終っている。アニーも、ナオミも、どこへ行ったのか、雨猫のまるはどうなったのか、そういった諸々を置いて自分の物語を進めるために電車を降りてしまう。主人公が優柔不断なのか、それとも単に意気地がないのか。自分のことも出来ないくせに、他人のことなど構っている訳にはいかないのは判るけど、ちょっと中途半端すぎる。自分で決めれば、全て自分の物語という気がするんだが。。。2012/08/18
あはあみ
1
目が回るくらい考えながら読んだけど、よく分らなかった。解説を読んでから本編を読んだ方がちょっぴりましだったかも。物語は人生の一番目立つ一部分にあるもの、最後のページがきてもその先に続いていく物語、自分の過去にありえたかもしれない物語、あー分らない。人生は一冊の本なのではなくて、何冊もの物語が連なってるということでしょうか。それは時には自分の物語だったり、紛れ込んでしまった違う人の物語だったり。「四畳半神話大系」的な考え方もちょっとある気がする。今のところは消化不良2011/05/16
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- 和書
- 最終法医学講義 〈2〉