内容説明
弥陀の本願は、老年少年、善人悪人などの差別を少しもされず、ただ信心これ一つを肝要とすると知るがよい―。悩める者、罪深き者を救い、念仏と救済、他力本願の根本思想=浄土真宗の教えを説く親鸞の法話『歎異抄』(弟子の唯円による編纂)と、手紙をまとめた『未燈鈔』を収録。読みやすく分かりやすい現代語で全訳した名著。
目次
歎異抄
未燈鈔
著者等紹介
親鸞[シンラン]
承安3‐弘長2(1173‐1262)年。鎌倉時代中期の僧で、浄土真宗の開祖。綽空や善信とも称し、愚禿と号する。比叡山での修行を経て29歳で法然を訪ね、専修念仏に至る。その後、朝廷の弾圧で越後に配流されたが、赦免された42歳頃から約20年間、関東で布教した。晩年は京都で述作に専心した
野間宏[ノマヒロシ]
1915‐91年。兵庫県生まれ。小説家。京大仏文科卒。戦後、『暗い絵』で注目され、第1次戦後派と呼ばれる。52年、代表作『真空地帯』で陸軍内務班の実態を描き、毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。