内容説明
「私は決して猫が好きなのではない。猫を飼うのも下手だ。ただ、友達になった相手がたまたま猫だった」―猫たちのために都内のマンションを引き払い、未知なる土地千葉S倉に住むことになったものの、そこも彼らの安住の地ではなかった。新しい闘いが今、始まる。涙と笑いで読む者の胸を熱くする、猫と文学を巡る奮闘記。
目次
愛別外猫雑記
その後の事
著者等紹介
笙野頼子[ショウノヨリコ]
1956年、三重県生まれ。81年「極楽」で第24回群像新人文学賞を受賞し、デビュー。91年『なにもしてない』で野間文芸新人賞を受賞。94年『二百回忌』で三島由紀夫賞、「タイムスリップ・コンビナート」で芥川賞を受賞。2001年『幽界森娘異聞』で泉鏡花文学賞を受賞。05年『金毘羅』で伊藤整文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
62
大昔にフジ併設大型書店で購入した猫特集本。 あとがきでは妖怪じみたと表現されていますが、洋食屋さんの猫嫌いっぷりが怖いですね。実はウチの真正面に住んでいる若奥様が本作の洋食屋さんと同じように異常なまでの猫嫌い且つ我が家に異常なまでに敵意を燃やしています。猫虐待する人作中でコソコソしている人というのは先天的に脳なり心なりに異常を抱えているのでは…?と思いながら読み終わりました。作中の時代背景が99~00年なのでミヤザキとかサカキバラとか表現されていましたが。2026/07/16
ぶんこ
42
猫好きでも無い著者が、マンションのゴミ置き場に捨てられた猫8匹を保護し、去勢、避妊、病気治療、里親探しと孤軍奮闘する様子が壮絶でした。改行のほとんどない真っ黒な文章に、著者の怒り、悲しみが詰まっているようで怖かった。責任を取る気のない人ほど、見かけは穏やかで人好きがするもの。著者は責任感の塊りなのでしょう。見過ごすことができないのは辛いと思います。大鳴きする4匹の猫のため、マンションを引き払い千葉に戸建てを購入。天晴れ。この時から16年後の今、猫たちと著者は平穏な日々をおくられているでしょうか。2022/03/15
きっちゃん
12
命と関わるのには覚悟が必要だし、生体販売に対する考えにも同意はするが、文章の読みにくさは最強だ。純文学作家の文体はアホな私には難しすぎた。句読点の存在を著者は知らないのか?ダラダラダラダラと・・・年に何冊かは後悔する本に出会うが未だ2月、心が折れた。2017/02/19
a43
11
『S倉迷妄通信』の前のことか。わたしは迷妄通信は小説だと思っていたらしいが(感想から)これはエッセイだよね?読み直すべきか。笙野さんはいつもいろんなものや人と「戦っている」イメージだな。もちろん好んでではないと思うが。地域猫、外猫、野良猫がいる風景は和む、という間違った(?)イメージ。間違えだよね、やはり。青森で冬に子猫が外でひとりでいると、凍死するのではと不安になる。この夏は岩合さんの猫歩き展を見に行く予定だけど、いろいろ考えてしまう。笙野さんが猫好きなのでなく、友だちになったのが猫、とおっしゃってる2015/07/14
ショコラテ
10
初作家さん。外猫と友達になった結果、東京下町から千葉の佐倉へ猫を連れて引っ越すことになった顛末記…なのだが、著者の描写がエキセントリックすぎて、100%真実なのか些か信じがたい。「キェーーー猫嫌いきらっきらっきらっ」と叫びながら、猫を蹴る中年女って…虐待以前に怖すぎる。読点の少ない文章も、ホラー小説の手法と重なって怖いし、著者が佐倉で猫と幸せに暮らしているのを祈るばかりです。2012/10/31




