内容説明
人生を語りつくしてさらに“その先”を見通す、兼好の現代性。花や樹木、奇談、色恋、友情、仏教、老病死…さまざまな話柄のなかに人生の真実と知恵をたたきこんだ変人兼好の精髄を、分かり易い現代文訳と精密な註・解説で明らかにする作家橋本治の筆づかいに奇才田中靖夫の傑作イラストが応える、新古典絵巻の下巻。
目次
真乗院に盛親僧都とて
延政門院いときなくおはしましける時
書写の上人は
賎しげなるもの
世に語り伝ふる事
つれづれわぶる人は
世の覚え花やかなるあたりに
何事も入りたたぬさましたるぞよき
人ごとに
屏風・障子などの絵も文字も〔ほか〕
著者等紹介
橋本治[ハシモトオサム]
1948年、東京生まれ。東大文学部卒業。『桃尻娘』で作家としてデビュー
田中靖夫[タナカヤスオ]
1941年、茨城県生まれ。桑沢デザイン研究所卒業後、カーデザイナーを経てイラストレーターとして独立
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