内容説明
天地開闢から始まり、日本がいかに誕生して、神々や皇室の祖先がいかに活躍し、今の地名がどんな由来で名づけられたかなどを物語るわが国で現存する最古の典籍を、最も分かりやすい現代語訳で全訳した名著。
目次
古事記・上巻(宇宙の初め;神世七代;伊邪那岐命と伊邪那美命 ほか)
古事記・中巻(神武―東への道;神武―征旅の歌;神武―七乙女 ほか)
古事記・下巻(仁徳―系図;仁徳―嫉み深い大后と黒姫;仁徳―嫉み深い大后と八田若郎女 ほか)
著者等紹介
福永武彦[フクナガタケヒコ]
1918‐79年。詩人、小説家。福岡県生まれ。東大仏文科卒。堀辰雄との親交を経て、42年に加藤周一、中村真一郎らと「マチネ・ポエティク」を結成、西欧的な思考を追求しながら日本詩の方法的実験を試みた
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感想・レビュー
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やいっち
80
福永版古事記。明解を旨としている。「今昔物語」は面白く読めた。が、古事記については、やや疑問符。試みはそれなりに達成していたか。古代朝鮮語で詠み解こうとする試みさえある中で、そもそも古事記は我々が理解しきれるものなのか。現代語訳 古事記は、これまで各種 読んできた。日本人なら原文でと思うが、これは無謀というもの。せめて、本居宣長訳で……と思うが、これもハードルが高い、高過ぎる。それでもこれからもどんな形であろうと触れていく。2021/05/13
り こ む ん
34
なるほど!よく分からん!興味が無いわけではないので、読むには、よめたけど…頭の中がぐるぐるになる。神なのか?人なのか?現人神なんだろう……な。神から、急に人間臭くなるし(笑)初心者には難しい…もっと、もっと読まねばならないな。2019/01/20
ビイーン
33
古事記という単語が目に入っても全く関心がなかった以前の自分が恥ずかしい。日本人であれば、母国の神話は必ず読むべきだろうと思う。神様の多さと名前の読みにくさに躊躇し読み進まないことともあるが、読み進むうちにその読みにくさに慣れていき、誰もが面白さに気づくだろう。 2022/03/17
ノコギリマン
29
こちらは初読み。やっぱりスサノオのクレイジーっぷりは最高ですなー笑2015/12/03
蓮華
24
カタカナの長い名前に馴染みがなくてすごく読みにくかった。 この話の神様は野蛮だったりして私が持っていた神様のイメージと違った。 歌と神様の名前で半分くらいの頁を費やしている気がする。2018/02/18