内容説明
徳川家康が幕府を開いて四〇〇年。時代考証家が、江戸の名残りを訪ね、かつてありしままの江戸を再現。上野から谷中、湯島、根岸を経て浅草、吉原へ。寛永寺、浅草寺をはじめとする寺社の由来、料亭・茶屋が軒を並べる盛り場の賑わい、江戸三美人の評判記、遊廓の仕来りや役者・遊女の生涯など、さまざまな逸話・伝承を探り、江戸の町に刻まれた歴史の跡をたどる。
目次
1 葦原を拓き日本の首都へ
2 輪奐の美の上野山内
3 詩と寺の谷中界隈
4 湯島と根津あたり
5 武家続きの御徒町一帯
6 入谷田圃と根岸の里
7 庶民のこころ浅草界隈
8 二天門から吉原大門へ
9 吉原のおもてと裏
著者等紹介
稲垣史生[イナガキシセイ]
1912年、富山県礪波市に生まれる。早稲田大学文学部卒。都新聞記者、海軍省嘱託、雑誌編集長を経て文経活動に入る。テレビ・映画などで時代考証の第一人者として活躍。昭和50年、第一回放送文化基金賞を受賞。1996年死去
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